【ヒロアカ】もしもの世界『女装男子の場合』【男主】 (ページ10)

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第9話まだいたよページ10

あんなに変わった人が隣のクラスにいたのか

ぽけぇとしてたけど聞こえてきた声におもわず｢あっ｣と声をだしてしまった

個性的な人、僕のクラスにもいたや

1番隅の後ろの席を見る

｢フフフッ。これより我が城へと帰還する！｣

｢ただのマンションだろ｣

｢さぁ参るぞ！漆黒の使徒よ！｣

｢…はぁ。はいはい｣

言うてみんな個性的だとは思うけど、僕のクラスで1番変わってるのはおそらく彼だ

毎日黒のパーカーを着てて常にフードを被ってる

右目は眼帯をしてて爪は真っ黒で右手に包帯を巻いている

怪我をしてるのか聞いたけど、オシャレらしい

あ、でも薬指の爪だけは黄色なんだっけ

どうしてなのかは教えてくれなかったけど

まぁ彼の発言と格好からなんとなく予想はついてると思うけど

彼、黒田影徒(クロダカゲト)は重度の中二病だ

それに付き合ってるのは常闇君

赤ちゃんのときからの付き合いで、実家も隣らしい

今は雄英の近くのマンションでルームシェアしてるとか

親ぐるみで仲がいいんだと黒田君は言っていた

…常闇君、頑張れ

｢それじゃ、そろそろ行くよ｣

｢あら、どうせ校門までは一緒よ？そこまではいきましょ｣

それもそうかと頷く

玲央君は上鳴君と帰るのか、何も言わなくても上鳴君も一緒に教室をでた

｢あ、下まで俺も一緒に行くわ｣

｢おっ！いいぜ！｣

その声に、ドキンとする

上鳴君と話してるの、切島君だよね！？

わ、わぁぁっ！！

｢…！ねぇ、切島ちゃん。あなた、確か電車で通ってたわよね？｣

｢あ？ああ。上りの方だけど｣

｢アタシと電ちゃんはバスなのよ。けどね、そーすると出水ちゃんが1人になっちゃうの。一緒に行ってあげてくれない？｣

｢ぜんぜんいいぜ。紀田は上りか？｣

｢え、あ、え？！…あ、えと、下り、だよ｣

一人で混乱してる間に、なんかすごいことになってる！？

い、一緒に帰るって！

駅までだけど、一緒に帰るって！！

切島君は上鳴君と話しながら僕らの前を歩き出した

｢…よかったわね？｣

ニヤリと効果音が付きそうな顔で僕を見る玲央君

恥ずかしさと嬉しさで顔が赤くなってるのが自分でもわかる

コクリと一度頷くと頭を撫でられた

｢んもう！可愛いわね〜｣

｢ホント美味しいよね！切上かな？上切かな？どっちでも美味しいけど上演の方が沼なんだけどその辺どうでしょうか！｣

｢わぁ！？｣

｢え、今何言ったの？かみえん？え、なに？｣

ヌッと横から突然人が現れた

え、誰！？