【ヒロアカ】もしもの世界『女装男子の場合』【男主】 (ページ16)

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第15話第一種目！ページ16

控え室でなんだか宣戦布告のしあいをしてたけど、無事に体育祭が始まった

僕たちのクラスは前の敵(ヴィラン)事件のせいかとても歓声が凄かった

緊張するなぁ

その後に何人もの生徒が同じように入場する

この中で争う、のか

僕の個性は対人戦ではそこそこ強い、と思う

せめて本戦までは行きたい！

｢選手宣誓！｣

前に出たミッドナイトがそう言った

そう言えば、代表って誰なんだろ？

｢選手代表！1-B、鬼龍院刹那！｣

鬼龍院って、確かあの怖い顔の人？

前に上がっていく人を見て、やっぱりそうかと頷く

周りからの会話でわかったけど、ヒーロー科の入試の1位の人らしい

あの人、強そうなのは分かるけど、頭もよかったのか

｢あー、せんせー。どんな相手も全力で潰していく｣

…なんというか、らしい言葉になったね

隣で尾白君がため息ついてる

けど、なんだか本気で呆れてるっていうより、『仕方ないなぁアイツは』みたいな顔だ

こういうの見ると、仲いいんだなぁって思うよね

｢さーてそれじゃあ早速第一種目行きましょう。いわゆる予選よ！さて、運命の第一種目！今年は…コレ！｣

ババンッと画面に出た文字は『障害物競走』

コースは約4km

長いなぁ

ルールはコースを守ることのみ

逆に言えば、それさえ守れば好き勝手してもいいということ

人数のわりに小さいゲートの前に立つ

スタートダッシュは大事だけど、僕は先頭の見える辺りをキープすることを目標にしよう

本戦に進めるのは上位40人の人だけ

この人数のなかで、たった40人

2クラス分の人数

よし、頑張るぞ

｢スタート！！｣

その声と同時に皆が走り出す

と、同時に足が凍った

これ、轟君の！！

他の皆は、よけれてる

悔しい

でも、

｢ごめんね、八百万さん｣

前に見えた八百万さんと僕の状態をチェンジ！

個性を使うと僕の足はなんとも無い状態に

上手くよけられていた八百万さんの足がカチンコチンになった

そのまま前に走る

僕の個性は、美しいものじゃない

自分の嫌なことを他人に押し付け、交換する

簡単に言えばそういうもの

けど、勝ちたいもん

僕が大好きな漫画にこういう言葉がある

『勝利するということは相手を負かすこと、蹴落とすこと。決して美しいもんじゃない』

勝負とは、そういうものだと

少しでも前へ

少しでも上へ

彼と並べられるように

そう、自信がつけれるように

｢僕は、前に進みたいっ｣