34話 ページ37
「せーかい」
「一体誰が...」
「そんなの決まってんじゃねーか。ここの人間全員だ」
「そんな...」
「会う度に言われてみな」
「すっげぇイヤな気分になるぜ」
「比べた所で何にもならないのにね」
「本当だぜ。"オレはオレ"で"姉ちゃんは姉ちゃん"なんだし。そもそも、持ってる能力が違うって気づけよな」
「全くだよ」
「「暇人すぎるでしょ/だろ、ここの人間」」
「...何か対策を立てますか?」
「いや、立てた所で何の役にも立たないよ」
「そーそ、立てた所で何も意味無いし」
「じゃあ、どうするんだ?」
「「ほっとく」」
「それじゃあ、何にも状況が変わらないじゃないか!」
「うるさいよ、ウィル。起きるでしょ。"今"は変わらないけど、"暇"が無くなれば減るよ」
「だな」
「一体何が....オスカーさん分かりましたか?」
「俺もさっぱり分からん」
「その内分かるよ。って事でヒナちゃん連れて帰るから」
「あぁ、ほらヒナ、フェイスが来たぞ」(ユサユサ)
『....ん?』
「フェイスが迎えに来たぞ」
『ん〜フェイスぅ?』
「そう、俺。帰ろ?」
『ん〜眠い...』(モゾモゾ)
「帰ったら寝よ?」
『ん〜』(ギュー)
「ちゃんと捕まっててね。よっと」(グイッ)
『ん〜』(ギュッ)
「じゃあ、帰るから」
「おー、ヒナの事頼むな」
「りょーかい」
「向こうまで送ります」
プシュー
「....」
「何か言いたそうだな。ウィル」
「え?何で...」
「何年一緒に居ると思ってんだよ。ヒナの事ならフェイスに任せときゃいいって」
「でも....」
「心配性だな。兄貴のオレが言うんだから大丈夫だって」
「フェイスさん、本当に対策立てなくてもいいのですか?」
「うん、大丈夫。"今"だけだから。その扉開けて」
「はい」
プシュー
「どうも。じゃあね、お疲れ様。あ、そうだ、ブラッドには報告しなくていいから」
「え?しないのですか?」
「うん」
「....分かりました」
「じゃあね」
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さや(プロフ) - 星空ブリキさん» 大好きと言ってもらえてすごく嬉しいです!ありがとうございます!更新遅めですが、頑張ります! (6月2日 9時) (レス) id: 2119819570 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - 作品が大好きです! エリオスRはつい昨日知ったばっかりなのですが、それでもめっちゃ面白いです! ゆっくり待ってます📣 (6月1日 20時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さや | 作成日時:2021年2月15日 0時