あの子は俺の【エリオス】

22話 ページ25

ウィーン


『はぁ〜疲れた〜』

「結構長い時間練習したからね」

『うん。ちょっとだけだけど、風と氷のコントロールが出来る様になった感じがするよ」

「良かったね。でも、まさか氷の消し方が"アレ"とはね」

『うん、自分でもビックリだよ！何度やっても消えないのに、フェイスと同じので、消える、解除とか』

「だね。俺もビックリだよ。試しにやってみたらって言ってやったら出来るとかさ」

『ね〜消したり、解除ならフェイスでも....って何の音？』

「....ギターの音？」

『え？』


ポーン



♪〜♪〜



『うわっ！？うるさっ！？』

「これまた何か言われる系じゃない？」

『かもね』






「ーーーー」

「....何事？」

「！！」

「エレベーターの中まで聞こえてたよ。また騒音がどうのって注意されるんじゃない？」

「別に、何もしてねーけど。つーかヒナは？」

「アキラの所に行ったよ」

「ふぅ〜ん」

「何でもいいけど、同室だからって巻き添えくうのは勘弁してほし....」

「っ何なんだよ！あのへっぽこじじメンター！！！何であんなやつがメンターなんか出来るんだ！？つーか「ヒーロー」やってる事自体おかしいだろ！」

「うるさ...。おチビちゃんもアンプに繋がれてるの？何でもいいけど、ちょっと気が短すぎるんじゃない？ヒナちゃんも言ってたけど、まだ初日なんだし、もう少し長い目で見てもいい気がするけど」

「うるせぇ！おれは1分1秒も無駄にしたくねーんだよ！」

「あぁそう、じゃあ俺に愚痴らないでね。きっと意見が合わなくて余計にイライラするだけだし。もちろん、ヒナちゃんにもだよ」

「ぐぬぬ...。つーか、おれはおまえの事も気に入らねーんだ！ヒナにベタベタしゃかって！同室っていうのもまだ納得いってねぇ！メンターもクソ野郎だし、チームメイト(ヒナを除く)もクソ野郎とか...どう考えたってうまくやってけるわけがねぇ！」

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