2 はじめましておふくっ!! ページ4
僕がこの家をはじめて訪れた日から数日経ったころ
僕にはある不満があった
それはご主人...もといテテが僕に構ってくれないこと
僕が遊びたくて吠えても「あー」とか「まって」とかそんな事を呟いて、何やら黒い長方形のものをいじっている
クーン ( テ〜テーあそぼー )
TH「んーまってね、タナ」
ほら、まただ
僕はご主人が何をしているのか気になって軽く柵の中をジャンプしてみた
上下に揺れる視界で僅かながらに捉えたのは、黒い長方形の中の僕以外の犬の姿
どうして? なんで他の子を見てるの?
僕はご主人の顔をじっと見る
すると、あろう事かご主人はその子を見て笑った
もしかして僕よりもその子の方がいいの?
僕のこと好きじゃなくなちゃった?
悲しい、悲しいよ、ご主人...
僕は吠える元気も無くなって、その場に丸まった
その時見た夢は、僕がご主人に置いていかれる夢
ご主人の隣には僕とは違う子
ご主人はその子の名前を呼んで...
そして、僕の大好きな大きな温かい手で愛おしそうにその子を撫でるんだ
行かないでテテ...
僕はテテが大好きだからーー......
?「タナ〜!! 」
誰かに呼ばれて僕はゆっくりと目を開けた
目の前に広がる風景がいつものネクタイだらけの部屋で安心する
なーにー? ご主人〜
僕は尻尾を軽く振りながらゆっくりと顔をあげた、しかしそこには大好きなテテではなく......
JK「おはよ、ご飯だよ〜」
ジョングクがいた
首を左右に動かして辺りを見回してもご主人の姿はない
まさか本当に僕のこと置いていっちゃったの?
やだ...やだよっ! やだよテテ!!
クーン...クーン...
JK「どうしたのタナ、具合悪いの? ご飯は? 」
ジョングクが僕の前にご飯を置いてくれるけど、それどころじゃない
ご主人を探さなきゃ、追いかけなきゃ
柵の中を僕はぐるぐる走り回って出口を探す
けれど、何処にも出口は無くて
僕は必死に外へ出ようとそこら中に体当りした
JK「タナ!? どうしたの!?...ヒョン!! ヒョンきて!! タナがっ!!!! 」
ジョングクが僕を必死に止めようとして抱き上げるけど、僕はその手から体を捻って抜け出した
どこ!? ご主人!! どこにいるの??
僕はご主人の匂いを頼りに部屋から駆け出した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続く
お留守番させると家の子普段は全然吠えないのに、必死に吠えるんです
その時の心情こんなのなのかなーって
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くるすけ - 面白かったです！更新待ってます！ (2020年2月21日 16時) (
レス) id: 022b55326f (このIDを非表示/違反報告)
みうぉる - かわいいです！タナがほんとに思ってることみたいですー！つづきみたいです！がんばってください！！ (2018年8月2日 8時) (レス) id: 170a2cc72a (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - ウジさん» ありがとうございます！ すごく嬉しいです!! (2018年3月16日 15時) (レス) id: dba4d43671 (このIDを非表示/違反報告)
ウジ - 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い！更新待ってます！（必死） (2018年3月15日 20時) (レス) id: 3e4a028e58 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 健全(？)しょーがくせー女子 ユンギペンさん» コメントありがとうございます！修正しておきます... (2018年3月14日 7時) (レス) id: dba4d43671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：繭 | 作成日時：2018年3月13日 18時
