〜113〜 ページ13
.
.
《えりなside》
放課後、屋敷に帰って私はすぐさまベッドに横になった
枕のそばにある漫画本を1冊手にとって食い入るように読み始める
これは、緋紗子が用意してくれた「恋愛マンガ」というもの
はじめこそどうでもいいと思っていたものの、読んでみるとまぁ続きが気になるわですっかりハマってしまったのだ
以前アリスに『えりなには恋愛のノウハウがまったくない』と言われ、緋紗子に相談した結果、恋愛マンガから学べば良いということに。
えりな「……！」
［『いっしょに帰らないか？幸子！』
『えっ！』］
えりな「え、出会ってまだ数ヶ月なのに……
もう二人きりで下校！？
ひょっとしてこの後……て、手とかつないじゃうのかしら……
そんな……は、破廉恥だわ……！」
と、一人興奮
ぺらっと次のページをめくると、《次巻につづく》と書かれていた
しかし、肝心の次の巻がない！！
枕のそばには読み終わった後の漫画本が置かれている
えりな「緋紗子ー？この続きは？………あ」
そうだった……
緋紗子は私たちの意見を聞かず勝手に暇をもらって修行に行ったのだった
『緋紗子がいないとなんにもできないくせに！』
ふいにAの言葉を思い出し、ハッとなる
私だって自分のことは自分で出来るわよ！
えりな「でも……こういうタイプの書籍ってどうやったら手に入るのかしら……」
ガチャ
えりな「あ」
隣のAの部屋が開く音がした
帰ってきたんだわ
さっそくAの部屋へ行く
えりな「おかえり」
A「ただいまー」
……なんだか顔が赤い気がするけど…
A「……食戟、するんだって」
えりな「え？」
A「創真と美作くんが……」
………
私はじっとAを見つめ、Aがしようとしていることを見透かすように言った
えりな「手助けは一切許さないわよ」
A「……！……ん……」
えりな「彼の力でなんとかしなければ、この先も……」
Aは黙り込んだ
……なぜあの男の肩をもとうとするのかしら
やがて、「わかった」と返事し、Aはベッドに寝込んでしまった
えりな「……風邪ひかないようにね」
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1027人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nana131(プロフ) - すごくおもしろかったです続きがみたいと思いました。 (4月18日 18時) (
レス) @page23 id: 8c0ea0fb10 (このIDを非表示/違反報告)
Sorachicchi122(プロフ) - 一日もかからずに一気に見ちゃいました！なぜかん何もすごい作人が作れるのか…ほんとに楽しみにしています！投稿頑張ってください！ (2022年9月23日 18時) (レス) @page23 id: d1c2aa4326 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 最近、食戟のソーマにハマり読ませてもらいました！すごく素晴らしい作品です！ぜひとも！戻ってきて欲しいです！更新まってます！！！ (2021年8月12日 23時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
なん - 面白すぎて、一気に読んじゃいました！また更新されるのを楽しみにしてます！ (2021年6月11日 5時) (レス) id: f00610c5f2 (このIDを非表示/違反報告)
kmerj(プロフ) - はじめまして！拝見させていただきました！とても面白かったです！更新大変だと思いますが頑張ってください＾＾ (2020年9月25日 0時) (レス) id: 72f61163d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天龍丸 | 作成日時：2015年6月4日 20時
