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弐話 ページ8

 
 
 
「気にすることないからな、あんなクズ野郎」

『ありがとう、家入さん。大丈夫、気に、してない、から』


なんであんなにひん曲がった性格になるのか不思議ではあるけど


ガツンッ))

『ぅゎ』


思わず小さな声が漏れた


五条くんの蹴りを夏油くんが腕で防ぐ


ぶつかったのは人の足と腕なはずなのに、なんなんだ今の音は


『人間からしていい音じゃない…』


それから、何分経っただろうか


「悟、傑!いい加減にしないか!」

「夜蛾先生の声がけ何回目?」

『えっと、4回目、くらい?』


夜蛾先生が制止しても動きを止めない2人


疲れないのかな


「先生〜ぶっ倒れるまでやらせて放置するのはどうです?」

「放置はできんからな……悪いがA、手伝ってくれるか」

『いいですけど…何をすれば?夏油くんはともかく、五条くんは僕が言ったって止まりませんよ』

「何も言葉でとは言ってない」


わかるな?とでも言いたそうな顔だ


え、逆にいいんですか?


ジッと夜蛾先生の目を見つめれば、小さく顎を引かれた


『…怪我はさせないように、気をつけます』

「何すんの?」

『……術式が無くても戦えるって、証明してあげるの』


2人の呼吸を読み取れ


どちらがどう動くか


2人の間に入る方法を考えろ


今、間を詰めた


五条くんが夏油くんを掴んで


でも投げ飛ばせなくて……


次に2人は、きっと


『スゥ−)ハッ』

「「⁉」」

『2人とも、おしまい、だよ』


一度大きく離れた2人の間に一瞬で入る


五条くんの首元に宗三左文字


夏油くんの首元に薬研藤四郎


触れるギリギリのところで、2人は止まってくれた


『大丈夫、当たっても峰打ちだよ』


ゆっくりと刀を下ろして鞘に収める


未だ呆然と立ちすくむ2人を置いて、夜蛾先生たちのところに戻った


『これで、良かったんですか?』

「ふ、上上だな」

「やるじゃん」


こちらの2人と同じように、向こうの2人を振り返る


戸惑いの表情を浮かべる彼らを嘲笑うように


宗三と薬研がカタリ、と音を立てた
 

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乃愛(プロフ) - 薬研藤四郎!刀剣乱舞!まじで嬉しいです!男主の愛されってあんまりないので嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月17日 11時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - えっと!絵を書かせていただいて、Twitterで、出しました。黒弧って調べて見てください。 (2022年10月2日 9時) (レス) @page1 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
豆乳様。(プロフ) - 間違えて、コメント消してしまったので再コメントです…。あの…、奇跡的に苗字に国が付いてるとことか誕生日が同じとか私と共通点多すぎてビックリしました!!なんか、テンション上がりますよね(え?)www最強コンビ好きなので、この作品神作です!! (2022年1月8日 22時) (レス) id: 0c1825ef28 (このIDを非表示/違反報告)
Dオタの極み - トウモロコシさん» コメントありがとうございます!やっぱり薬研藤四郎って人気な刀なんですね… (2021年7月14日 8時) (レス) id: acb1846eac (このIDを非表示/違反報告)
トウモロコシ(プロフ) - あ……もう刀に薬研藤四郎がいる時点で神作品だと悟った (2021年7月14日 2時) (レス) id: 59f131ffc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dオタの極み | 作成日時:2021年5月11日 23時

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