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尾浜勘右衛門視点
無事に実習を終えて、疲れながらも何とか忍術学園まで戻って来れた
今日のも疲れたな、なんて五年で話しながら歩いていると
浮遊感に襲われる、あんの穴掘り小僧ッ!
勘右衛門!と俺を呼ぶ声とともに穴の中へと落ちていく
ドスッと音がしておしりを強打、思わず「イデッ」と声が出た
最悪だ、なんて思いながら上を見ると知らない天井
は?待って待ってどういう事?穴は?
頭に?を浮かべながら考えていると、彦四郎が言っていたことを思い出す

「穴に落ちたら未来の世界に行っていた」

そんなまさか、冗談だと思って聞いていたことが現実で起こったというのだろうか
後輩の話は本当だったということだろうか

っ!扉の向こう側から人の気配がする、おそらく此処の家主だろう
今の状況じゃあこちらが不法侵入者、騒がれでもしたら厄介だ
状況説明しようと扉を開ける
そこには女性がいた、正確には脇腹から血を流すボロボロの女性がいた
呑気にこちらに手を振る彼女に、少々警戒しながらも駆け寄る
大丈夫ですと言い、俺を元居た部屋まで戻し、汚れを落としに行った後姿を見送る

数分して戻ってきた彼女にどうぞと飲み物を渡される
薄茶色?なんだこれ?
目の前の彼女も同じものを飲んでいるので毒ではないだろう
恐る恐るコクリと飲んでみる、めっちゃ上手い

俺が自己紹介すると彼女も名乗ってくれた、南雲カナメさん
彦四郎が言っていた人はこの人で間違いないだろう
後輩が懐いていた彼女がボロボロだったのが気になり、大丈夫なのかと
怪我を負っていた部分を見る
どうやら彦四郎から聞いていたよりも彼女の仕事は危険なようだ
まぁペラッと服をまくって見せてきたのには驚いたが、やめてください

死ななきゃやすい、なんていう彼女に顔をしかめる
あなたが傷付けば悲しむ子がいるんだ、そんなこと言わないでほしい
でも彼女の顔を見て何も言えなくなってしまう

気まずい雰囲気を変えようとしてか、彼女は此処での生活の説明をしてくれる
もう1人来ていたらしい、三年は組の三反田数馬が使用していたノートを借りる
凄く分かりやすいのでありがたい

風呂場などでからかってくる彼女に顔を赤らめながらも感謝する
お風呂を貸してくれて、ご飯と寝床まで用意し
俺を、後輩たちを受け入れてくれた彼女を警戒するつもりはもうない
そんな優しい彼女に危険なことはしてほしくないと思ってしまうのは悪いことなのだろうか
なんて思いながら布団をかぶり目を閉じた

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柏餅(プロフ) - 神すぎます! (4月4日 6時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 神すぎます! (4月4日 6時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
楓の姉 - くまのんさん» ありがとうございます!きちんとかけているなら良かったです♪ (3月27日 20時) (レス) id: 87e18cefd0 (このIDを非表示/違反報告)
くまのん - 面白いです!戦闘シーンもきちんと書かれてるし、何より皆可愛いです。 (3月27日 1時) (レス) @page23 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楓の姉 | 作成日時:2024年2月27日 18時

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