どなたですか？-２-

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勘右衛門】「お風呂ありがとうございました」
風呂場から勘右衛門君が戻ってきた

『おかえり』
彼を見ると服はちょうどのサイズだったようだ、良かった
それにしても、この子の髪型どうなっているんだろうか
数本ずつ束になっていてなんとも特徴的な髪だ
こちらがじっと見すぎてしまったのか彼は首を傾げる

『あぁ、ごめんなんでもないよ
ほら座って？』

勘右衛門】「はあ、
あれ？何か作ったんですか？」
いつの間にか出来上がっていた料理に少し驚いている

『もしかしたら勘右衛門君お腹すかしてるかもと思って
あ、でも無理して食べなくてもいいよ
残ったら明日の朝食にまわすから』

勘右衛門】「え！わざわざ作ってくれたんですか！？
そんな、ありがとうございます
実はお腹すいてて…助かります！」
キラキラした目をしながら、彼は素早く椅子に座り手を合わせる

勘右衛門】「いただきます！」

『はい、召し上がれ』
パクパク食べていく彼を見てもう少し作ればよかったなと思った
流石14歳、どんどん胃の中へご飯が消えていく

勘右衛門】「モグモグ、カナメさんってお世話を焼くのが好きなんですか？」

『え？』
急に言われて驚く
どうなんだろう、そうなのかな？

勘右衛門】「だって俺を風呂に入れてくれて
こんな遅い時間なのにご飯作ってくれて
…急に来た俺たちを受け入れてくれて」

『まぁそれは、急に未来に来ちゃった君たちを放り出すわけにもいかないし
帰れるまでは私の家にいてもらうから、その分不自由ないようにしてほしいなって』
会う人全員に同じ対応するわけじゃないよ？

勘右衛門】「お人好しというか、いい人ですよねカナメさんって」
にっこり笑う勘右衛門君

『誉め言葉として受け取るよ』
いい人、いい人かぁ
さっきの任務を思い出す
倒れた呪術師を私は冷めた目で見ていた
…そこまでいい人じゃないよ、私は

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