どなたですか？-２-

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私の服で入るやつあったかなぁ、なんて思いながら
何故か固まった彼を見る、あぁ思春期ね理解

『ごめんね、1人暮らしだから男物の服とか持ってないの
大き目の服何着かあったと思うから見てくるよ
先にお風呂場に行っといて？』

勘右衛門】「は、い」
ぎこちなく頷き風呂場に行く彼を見送り自室に向かう
クローゼットから数着取り出し、これくらいなら入るかもという服を風呂場へと持っていく

『お待たせ、ふッ、ちょっと服合わせてみよっかッ』
凄く姿勢よく待っていた彼に少し笑ってしまった

勘右衛門】「もうッ笑わないで下さい！」
ごめんごめん、と謝り彼に服を渡す
1枚1枚服を広げて肩にあて、サイズを確かめていく
これは入らなさそう、こっちはいけそうかな…

『うん、ありがとう
入りそうな服は此処に置いておくね
お風呂から上がったらこれに着替えておいで？』

勘右衛門】「ありがとうございます、カナメさん」

『いーえ、使い方は教えたから大丈夫だよね？
それじゃあリビングで待ってるから、何かあったら呼んでね』
ヒラヒラと手を振り風呂場を後にする


入らなかった服を片づけリビングに戻り、ちょっとした軽食を作る
彼が実習帰りと言っていたため、もしかしたらお腹がすいているのではと思って
食べなければ明日の朝食にでもまわせばいい

『うん、こんなものかな』
出来た軽食をテーブルに置き、彼が戻ってくるのを待つ
それにしてもほんと、私と彼らは何の縁なんだろうか
この先また同じ事が続きそうなら、流石に本格的に調べないといけないな

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