どなたですか？-２- (ページ6)

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『～でここがこうすると使えるようになる
どう？分かったかな？』

勘右衛門】「はい、大丈夫です」

『ん、なら良かった
じゃあ次は君のことを教えて？』
やはり気になってしまう

勘右衛門】「お、俺の事ですか
そうですねー、じゃあここに来る前の話でも…」

～ちょこっと回想～
ちょっと前に彦四郎から委員会中に面白い話を聞いた
なんでも落とし穴に落ちたら未来に行けるという
そんなことあるわけない、可愛い後輩の冗談だと思ってた
同級生も俺と同じ感じで聞き流していた
もう1人の後輩はどういう仕組みなんだとか、真剣に聞いてたけど
それで今日五年でとある城から巻物を取って来いと実習があって
なんやかんやありつつ、無事終わって疲れて忍術学園に帰ったら
暗くて足元をあまり見てなくて、ついすっぽりと落とし穴に落ちて…

『うん、やっぱり落とし穴なんだね』

勘右衛門】「ははっ、いやーまさか俺も落ちてしまうとは
帰ったらあいつらに笑われそうです」
そう言ってポリポリと頭をかく勘右衛門君

勘右衛門】「こんなことならもう少しちゃんと彦四郎の話聞いとけばよかったなー」
はぁーあ、とため息を吐く

『まぁ、過ぎたことを嘆いても仕方ないよ
実習帰りで疲れてるんだったら、君もお風呂に入る？』

勘右衛門】「え、良いんですか？」

『もちろん』
全然構わないので頷く、疲れはその日のうちにとっておくに越したことはない

勘右衛門】「やった！ありがとうございます！」
嬉しそうな彼の顔を見て私もつい頬が緩む

『あぁでもどうしよう、君の着替え』

勘右衛門】「へ」