どなたですか？-２-

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『良ければ飲んでください』
真ん丸な目をこちらに向けキョトン顔
あれ、何か変なことでもしたかな

「あの、怪しまないんですね」
どうやら自分が怪しまれずにいることが不思議らしい
まぁ確かに怪しんではない、慣れてしまったのもあるが

『一応警戒はしてますよ
でも、君は忍術学園の子でしょ？
別に悪さがしたくて此処にいるわけじゃないと思って』
自分の手元にあるコップを傾け飲む、あったかい、美味しい

「…彦四郎から話は聞いてましたが、受け入れるの早すぎません？」
ありゃ、彦四郎君から何か聞いていたのか
此処での生活の不満とか言っていたらどうしよう、それはないか

『そっか、彦四郎君から聞いてたんですね
じゃあ君は彼の先輩なのかな？』

「あぁ、自己紹介が遅れすみません
俺は五年い組、学級委員長の尾浜勘右衛門といいます
彦四郎は学級委員長委員会の後輩です」
なるほど、じゃあ14歳か
みんな若いなぁ

『私は南雲カナメです、できればカナメの方で呼んでください
よろしくね』
ニコリと微笑む、第一印象は大事だからね

勘右衛門】「はい、よろしくお願いします
…ところでその、本当に怪我は大丈夫なんですか？」
やはり気になるのか、チョコミルクを飲みながら私の脇腹をチラッと見る彼
正直説明しがたいからあまり触れられたくはない、ぶっちゃけると説明面倒くさい

『うん、本当に大丈夫だよ、ほら』
服を少し上げ、チラリと古傷が見えない程度に脇腹を出す

勘右衛門】「ーッ！ゲホッケホッ、ちょ、カナメさ、見せなくていいんで！」
顔を赤らめて咳き込む勘右衛門君を横目にいそいそと服を直す
ごめんね、これ以上触れられたくないからわざとなんだ

『えっと、大丈夫？なんかごめんね』

勘右衛門】「もうッ平気ですよ
カナメさんは女性なんですから、そう気軽に肌見せちゃダメですよ」
彼は唇を尖らせながら少し怒り気味ようだ、ごめんって

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