どなたですか？-２- (ページ20)

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まぁ結果から言うと私の【死】が確定した

目の前でニコニコと手を振る相手に冷汗が出る

「やぁ、カナメちゃん…だったかな
久しぶりだね、元気にしてた？」
そこには死んだはずの呪詛師、夏油傑がいた

『…何で生きてるんですか？悟君にやられたって聞きましたけど』
悟君の様子からもこの人の死は事実なはず
変身？幻影？何らかの術式なのだろうか
死者蘇生なんてものはないはずだ

傑？】「えーなんでだろうねぇ、教えない」

『別に興味ないんでいいですよ』
あぁダメだ、何度考えても勝てるプランが思いつかないや

傑？】「そう
いやー冥さには逃げられてしまって退屈していたんだよ」
冥冥さんも来てたのか、無事なようでよかった

『私じゃあなたの退屈しのぎにはなれないと思うんですが』

傑？】「そんなことはないさ
で、どうするの？見逃してあげてもいいよ」
詐欺師みたいに笑ってこちらを見据える顔に腹が立つ

『どうせ逃がしてくれないくせに、その呪霊しまってから言ってくださいよ』
彼の背後には大きなムカデのような呪霊が1体
いつでも攻撃できるよう、ジッとこちらを見ている

傑？】「はは、バレた？
逃げてる後ろからザクッといけば苦しまずに終わらせてあげられたのに」

『ふふ、お気遣いどうも』
【武者】と書かれた紙を口に当て吹く
隣からドシンと音がして巨体の落ち武者が具現化された
私の式神のような術式
すぐに蹴散らされるだろうが、無いよりかはましだろう

傑？】「準備はできたかな？それじゃあ少し遊ぼうか」