どなたですか？-２- (ページ18)

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あれから1か月ほどたった

【2018年10月31日・渋谷】
本来ならハロウィンで賑わっているであろう渋谷は、気味が悪いほどの静けさだった

山羽】「帳内の人たちは【五条悟を連れてこい】と言っています」

『悟君は一般人にも人気だね』
ほんと厄介だなぁ、相手側は何か策があるのだろう
配属された【日下部班】の日下部さんとパンダで現在待機中

『申し訳ないですが連絡役頼みました』

山羽】「もちろんです」
他の補助監督との連携のためにダッと駆け出していった山羽さんを見送る、ご武運を

『日下部さん、この後どう動きますか』
ガードレールに腰かけている日下部さんに話しかける

日下部】「どうもこうも、状況が動かなきゃ俺たちも動けねぇよ」
はぁーあ、と彼はため息を吐き頭をガシガシと掻いている

パンダ】「カナメー、暇だな」

『これから忙しくなるよ、良かったね』

パンダ】「いや良くねーよ」
分かってるよ、暇だっていうから冗談じゃん
悟君は今どのへんで何をしているのだろうか、此処からだと分からない
ほんと、皆無事に生きて帰れたらいいんだけど

約1時間後、事態が動く
待機から帳内へと突入とのこと

『色々と遅いよ』
中で何かが変わった、【術師を入れない帳】
悟君が現着してから時間がたっている、相手の行動が読めない

日下部】「あーあ、行くぞ」

『はい』
見つけた呪霊は祓っていく、多い多い
一般人の保護・誘導はパンダに任せた、愛嬌あって適任だと思う

「ナナミーーーーーン！！！！」

『は？』
でかい声でナナミン、多分七海さんを呼ぶ悠仁くんの声が聞こえた

パンダ】「なんだ？虎杖のやつ」

「ナナミンいるーー！？？五条先生がぁっ封印されただけどーー！！！」