どなたですか？-２- (ページ12)

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『ふー、さて勘右衛門君、ゆっくりしよっか
あ、お留守番の間何しておく？』
朝食を食べ終え一息つく
美味しかったとお腹をさする彼に満足げに笑う

勘右衛門】「え、そうですねー
と言っても俺ができることなんて限られてますし…
此処に来ていた2人はどんなことをしていたんですか？」

『数馬君と彦四郎君？そうだなぁ
数馬君には料理とか少しの家事を頼んでいたよ
彦四郎君は身長的に出来ることが少なかったからしてもらってはないけど
彼の希望で勉強してたよ
後は2人に暇にならないよう数冊本を渡してたかな』

勘右衛門】「おぉう、真面目君ども
あぁでも確か彦四郎がテストの成績上がったって喜んでたな」
おぉ、それは良かった
無事怒られずに済んだみたいだ

勘右衛門】「ふむふむ、分かりました
家事お手伝いします、俺に出来る事なら何でも言ってください」
力仕事とかあれば任せてください！と腕をまくり力瘤を作る
14歳にしては結構がっちり目の腕、流石プロ忍者を目指しているだけのことはある

『ふふ、頼りにさせてもらうよ
あ、あともう一つ言っておくことがあってね
これも聞いてるかもしれないけど、突然体の一部が透け始めることがあると思うんだけど
君が学園に帰れる前兆のようなものだろうから、心配はしないで？』

勘右衛門】「あぁ、そんなことも言ってましたね
分かりました」

『じゃあ私の仕事までのんびりしておこうか
ねぇ勘右衛門君、君が嫌じゃなければ髪の毛触ってみてもいい？』
正直ずっと気になっていた

勘右衛門】「え、あぁはい、良いですよ
ははっ、カナメさんも気になるんですね」
こんな不思議な髪型、気にならない方がおかしいと思う
許可をもらったので彼の方に移動して触らせてもらう

『お、おぉ、何に例えればいいのか分からない手触りだね』

勘右衛門】「それ褒めてます？貶してます？」