どなたですか？-２- (ページ11)

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『おはよう、勘右衛門君』
リビングに行くと彼はもう起きていたようで、綺麗に布団がたたまれていた

勘右衛門】「おはようございます、カナメさん」
良い朝ですねーなんて言いながら伸びをしている
カーテン閉まってるから天気なんて分からないだろうに

『ふふ、じゃあ朝の支度でもしようか』
着替えて顔を洗い、朝食の準備をする

勘右衛門】「カナメさん料理お上手ですね」
朝食を作っていると隣から勘右衛門君が覗いてきた、危ないよ？

『そう？まぁ、一般的な料理くらいは作れるかな』
そう言いながらフライパンを返す、うん、綺麗に卵焼きが巻けた

勘右衛門】「食堂のおばちゃんの料理も美味しいけど
たまには他の人の料理もいいもんですね」

『へぇ、君たちは作ったりはしないの？』

勘右衛門】「あー、俺らはあんまり作らないですね
作るとしても大体は豆腐小ｚ、同室の友人が作ってます」
豆腐小僧とは？え、妖怪の友人でもいるのだろうか
首を傾げる私に彼は気にしないでくださいと言うけど、気になる

『まぁいいか、はいこれ
出来たからテーブルに運んでもらえるかな？』

勘右衛門】「分かりました」
彼に何往復化してもらい、お互い椅子に座る

『じゃ、食べよっか』
いただきますと手を合わせ、箸を持つ

『そうそう、もしかしたら彦四郎から聞いてるかもしれないけど
仕事で家を空ける事があるんだ、今日も夜仕事が入っててね
申し訳ないんだけどお留守番頼めるかな』
勝手に外に出てもらっては困るのでそう言うと、モグモグとご飯を食べながら頷いてくれる

勘右衛門】「、正直、正直に言えば夜の【アレ】を見てしまったので
危険なことはしてほしくないと思ってます
でも、俺には止める権利も決める権利もないので…」

『…ごめんね、ありがとう』

勘右衛門】「カナメさんが帰ってくるの待ってるんで、ちゃんと帰ってきてくださいね！」
約束ですよ！と小指を立てた右手を出してくる

『うん、帰ってくるよ、約束』
私も右手の小指を立て、彼の指に絡める
守れなかったらごめんね

指切り拳万、嘘ついたら針千本飲ーます、指切った