事故前2 ページ4
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「疲れたなぁ〜」
信号が赤色1点の時、私は少しため息をつく。
毎日の様に残業をして
毎日の様に働いている。
当たり前の事だけど、少し辛い。
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そんな時の私の唯一無の癒しといえば
『誰にも渡さない___』
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車の音楽から聞こえるのは、大好きな
『すとぷり』の音楽。
ころん君に一目惚れしてから、私はずっところん君一筋で推してきた。ころん君のお陰ですとぷりを知れたし、ころん君のお陰で毎日頑張れている。彼は私にとってヒーローなんだ。
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「ねむ…」
長かった信号待ちも終わり、アクセルを
踏むと反対側の信号も赤になった。
私が通ってる道のみが動いているので
何故か少しうとうとしてきた。
家まであと10分はかかるが、それまでなら耐えられるだろう。と思い、私は少しスピードを上げた。
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きっと、それがいけなかった。
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プゥー
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視界がぼやけている私には
クラクションの音だけが聞こえた。
「どこかで事故があったのかな…」
悠長に人事だと思い、アクセルをもういちど
踏もうとすれば____
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ガシャン
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何かにあたって、動けない。
その事実に視界がクリアになり
真っ白だった頭がすぐに理解した。
あのクラクションは私に向けてだったんだ。
慌ててドアから出て確認しようとすれば
生憎、私が当たったのは壁ではなく
他の車だったようで。
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相手の車の人は既に、スマホ片手に
連絡をしてくれているようだった。
私よりも少し大きい、小さめの男性。
私は急いで、彼のもとへ行き電話を終えたのを確認して謝罪をした。
「…すみません!!」
深々と頭を下げると、相手の人も
慌てて頭を下げてきた。
「こちらこそ、右折優先だったのに…
全然前見てませんでした。」
「何なら僕が悪いですよ」と微笑む彼の顔は、ころん君そっくりで。
こんな状況でも「ころん君かも」なんて
お花畑のことを思ってしまう。
「あの…事故なんて初めてでどうすれば…」
そういうと、彼も苦笑いで
「僕も初めてです。」と笑った。
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鮭(プロフ) - 子論さん» 予論さん!ありがとうございます◎もっともっと読み込んで貰えるよう、これからも精一杯頑張らせて頂きます!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 8bdf184cc4 (このIDを非表示/違反報告)
鮭(プロフ) - リト(Potato)さん» はい、楽しみにさせて頂きます◎ (2020年1月27日 7時) (レス) id: 8bdf184cc4 (このIDを非表示/違反報告)
子論(プロフ) - 鮭さん!この作品マジでよきです!早速お気に入りさせてもらいました!めちゃ続きが気になります!これからも書くの頑張ってください! (2020年1月27日 0時) (レス) id: 17dc201930 (このIDを非表示/違反報告)
リト(Potato)(プロフ) - 鮭さん» それはそれは、笑っていただいて嬉しい限りですぅー(タ〇ちゃん)これからも楽しませることの出来るような作品作れるように頑張っていきますね! (2020年1月26日 23時) (レス) id: 411bfd759c (このIDを非表示/違反報告)
鮭(プロフ) - リト(Potato)さん» 毎度ありがとうございます◎リトさんの作品も読ませて頂いております..くすっと笑ってしまう感じで楽しませて貰っています。御心配の方嬉しいです。頑張りますね! (2020年1月26日 22時) (レス) id: 8bdf184cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鮭 | 作成日時:2020年1月22日 16時