交通事故で推しの連絡先知っちゃいました。【ころん】

事故前1 ページ3

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「ふぁ〜」



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いつもより大きい欠伸(あくび)をこぼし

私は重たい腰を持ち上げ、部署を出る。



ちらっと見えた時計には『20:05』と

記されている。




社会人1年目の私は何から何まで

分からず、あちこち歩き回っていたが

それから半月もした。



自分の部署すら分からなかった私は

他の部署まで覚えられる程になった。




コミュ障の私でも結構頑張れた方じゃない？








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ピコーン






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と、待っていたエレベーターが音を鳴らしたので珍しく誰もいない静かなエレベーターへ入る。



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外はもう真っ暗で、月明かりと電灯だけが

街を照らしている。



車通りが少ないことから、今がどれほど

遅いのかをもの語っている。





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「…あれ、」





鍵を挿してから少し車に違和感を感じた。









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ハンドルがきりにくい。いつも止めている筈の駐車場は何故か難しく感じて、私は少し焦る気持ちを後にエンジンを入れ車を動かした。







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