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12話 ページ14







そう叫んで、我に帰った時には
もう遅かった。


「…A、そんなこと思ってたの?」


泣きそうな顔で私の顔を見てくる
るぅとくんと莉犬くんの間には、ぷるぷると笑いを堪える真奈ちゃんの姿。


男って、本当に鈍い。



辛くても苦しくても、気付かないくせに

女の世界に気付かないくせに


『一生守る』なんて簡単に言っちゃうんだもん。バカみたい



「思ってたよ、ずーっと。」




「Aとはもう、やってけないよ」


今までさとみくんと私の言い合いを1番で近くで聞いていたなーくんが言った。優しく、人のことを思いやってばかりで自分の意見が言えないジェルくんと莉犬くんは俯いていた。




「これから俺達は、真奈ちゃんと一緒に暮らしていく。真奈ちゃんの世話係はAだけど、もうAと俺らは他人として接する。」


その言葉に、私の胸が弾けた。



もう、この人達とは『婚約者』として話せない。私はこの物語(せいかつ)で最高の『悪役令嬢』となることしか許されていない。


自分で望んだ結果なのに、何か辛くて。















無言の私に、真奈ちゃんが口を開いた。



「そう言えば、Aさんころんさんのこと『いつまで経っても苦手』って言ってましたよ。」と、ずっと黙ったままやり取りを聞いていたであろうころん君の方を見た。


すとぷりが怖くて




真奈ちゃんが怖くて





みんなの目が怖くて





私は、俯いていた。

上を見上げられなかった




「…ころんさん?」




返事が無いのを不思議に思ったのか、声の音を変える真奈ちゃん。




「…ごめん、A借りていい?」








やっと口を開いたと思えば、意味のわからないことを言い出すころん君。周りもポカーンとしている



「は?何言ってんのころ…」


相方の言葉も聞かずに私の腕を引っ張っり
走り出すころん君にぐわんと視界が揺れる。



「っちょ…!!」



彼は何気なく運動神経が良く、体幹の良い綺麗な早く走りで私を引っ張る。それに比べあまり運動ができない私はぐわんぐわんとリードで繋がれた様に引っ張られるだけ。苦しくて、目に涙が浮かんできた。





それに気付いたか否か、足を止め
こちらを振り向くころん君。





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ましかに - 待ってます (2022年6月18日 16時) (レス) @page27 id: b45f3d1284 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新待ってます (2020年5月29日 0時) (レス) id: f65192fa99 (このIDを非表示/違反報告)
いぶき(プロフ) - 続き気になります!お話とても好きです! (2020年5月20日 0時) (レス) id: d775cce176 (このIDを非表示/違反報告)
らん@歌い手色の占ツク民達(プロフ) - 続き気になります!!!面白すぎて腹筋割れます(?) (2020年2月10日 18時) (レス) id: d574829136 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 未来さん» わああ、ありがとうございます◎これからも応援して頂けるよう、精一杯頑張らせて頂きます! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 8bdf184cc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月15日 6時

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