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8話 ページ10





「僕、嫌です。」




「「「「「…?」」」」」



突然の拒絶の言葉に、みんな首を傾げる。



「僕は、なーくんの言葉をボロボロにしたAが嫌です…けど、Aが辛い時に寄り添ってあげられなかった僕も嫌です…全部嫌です。」



そう言って、ポロポロといつもの腹黒い

彼とは違い泣き始める、るぅとに莉犬も釣られて泣き始めた。




「おま、つられ泣きはや。」



「だっでぇ゛…」

と、るぅとよりボロ泣きする莉犬に

皆和ませられ、微笑む。




「まだ、決断するのは早いみたいだね…」




「まぁ、様子見から始めましょう。」



と、さっきの有無を言わせない意見ではなく、年下の俺らを安心させるための優しい声と言葉。思わず、「かっけーな今日の2人」とこぼすと、「ジェルよりかはな。」とドヤ顔をするさとみ君を締めてやった。





「はい、今度こそ解散解散〜!!」



「ねみーよ。まじで」



「ころーん、ゲームしようぜ!」



「ねみーつってんだろが!」



「ぐびゃあはははははwwww」



「元気だね、ころちゃん…」



「莉犬、鼻かみなよ…」


「るぅとくんは目が真っ赤だよ?」



と、仲良く部屋へ帰っていく後ろ姿を

俺となーくんは見守りながら、抱えている人形をお互い見る。



「…おつかれ。」


「なーくんこそ。」


「「おやすみなさい。」」



そう言って、一緒にドアを閉じた。















最近のAは確かにおかしい。明らかに俺らを悶絶しているし、嫌っている。今までそう思われていたかと思うと、少し腹が立った。


今までのは全て演技だったのか。


そんな言葉が頭をよぎって、真っ白に

なった。




とりあえず、今を寝よう。寝れば頭を

整理されると聞いたことがある。




そのまま、俺は瞳を閉じた。

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ましかに - 待ってます (2022年6月18日 16時) (レス) @page27 id: b45f3d1284 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新待ってます (2020年5月29日 0時) (レス) id: f65192fa99 (このIDを非表示/違反報告)
いぶき(プロフ) - 続き気になります!お話とても好きです! (2020年5月20日 0時) (レス) id: d775cce176 (このIDを非表示/違反報告)
らん@歌い手色の占ツク民達(プロフ) - 続き気になります!!!面白すぎて腹筋割れます(?) (2020年2月10日 18時) (レス) id: d574829136 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 未来さん» わああ、ありがとうございます◎これからも応援して頂けるよう、精一杯頑張らせて頂きます! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 8bdf184cc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月15日 6時

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