#99 突然の来客 ページ49
❁エルヴィンside
24時を前にした頃―…
団長室をノックする音が響き、部屋で書類を書いていた私は手を止めた。
「エルヴィン、お前に客だ」
分隊長のミケがその言葉と共に扉を開け、ミケに連れられてある人物が入ってくる。
「…こんな夜更けにどうしたんだ？」
「急で悪いが…、話がある」
その意外な姿を見て、彼をソファーに促し、部屋にある珈琲カップを手に取った。
「…どうぞ」
一言添えてテーブルの上に珈琲を置き、なぜか戸惑う彼の顔を見る。
「……どうも」
「……。マリーでなくて悪いが」
「いや…かまわん」
夜分の突然の来訪者は、訓練兵時代の同期で友人でもある、ナイル・ドークだった。
ナイルは唐突に訪ねてきたかと思えば、なぜかずっと瞳を揺らしていた。それまるで…彼がここに来た理由に何か迷いでもあるように。
未だそんな様子が続くので、こちらから声をかけた。
「…それで、こんな時間にどうした？
まさか昔話かい？」
「…っ」
なぜか珈琲を吹き出しそうになる程、今日はそんな些細なことに驚いてしまうナイル。
「…いや」
「…3人目が産まれた報告？」
「…それも違う」
「はは…、ならわからないな」
「…Aのことだ」
「ッ…」
その途端、今度は俺の方が言葉に詰まる。
代わりにナイルが閉ざしていた口を開き、彼は意を決したように話し始めた。
「…何かそれなりに、お前にも思い当たる節があるんじゃないのか」
「……」
「お前は以前、Aのことについて調べていた、その理由はなんだ？」
「……なぜ急に」
彼は険しい表情で身を乗り出し、急に俺の肩を掴んだ。
「…王都にいたある中央憲兵の会話を聞いたんだ、彼らはAの過去を知っていた。
もしそれが事実なら、お前にも無関係ではないことかもしれない…」
「…は――」
「――失礼するよッ！」
その時、突然部屋の扉が開き、よく聞き慣れた声が部屋の中に響いた。
俺とナイルは同時に振り向きその声の主に驚く。
「…盗み聞いてしまってごめん！
でもその話…どういうことなの！？」
そこにあったのは、ハンジとリヴァイの姿だった。
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氷飴（こおりあめ）(プロフ) - 宇宙。さん» 宇宙。さんが綴られた可愛くて和やかなお話のきっかけ(…に、なれたと自惚れていいのでしょうか)に少しでもなれたのかと思うと本当に嬉しいです^^*それだけでなくCSSまでお褒めいただき…。本当に、温かなお言葉をありがとうございました！ (2019年6月22日 12時) (
レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙。(プロフ) - 氷飴（こおりあめ）さん» 自作なんですか！すごいです。。これからもcssとお話のどちらも楽しみに待ってます！！そういえば、氷飴さんに触発されてさっき小説を初めて書き始めました。もし見ていただけるなら…なんて厚かましいですが、覗いていただけたら嬉しいです！長文失礼いたしました。 (2019年6月22日 12時) (レス) id: 003422f1aa (このIDを非表示/違反報告)
氷飴（こおりあめ）(プロフ) - 宇宙。さん» 宇宙。様初めまして！コメントありがとうございます。梅花黄蓮から一気読みしていただいたとのことで…嬉しいやら恐れ多いやらで心臓がばっくばくな私です…��(･ω･ﾉ)ﾉありがとうございます、これからも頑張ります！CSSは自作しております^^* (2019年6月22日 11時) (レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙。(プロフ) - ところで、このｃｓｓとても素敵です！！ご自分でおつくりになったのですか？ (2019年6月22日 11時) (レス) id: 003422f1aa (このIDを非表示/違反報告)
宇宙。(プロフ) - 初めまして！梅花黄蓮からここまで一気読みしちゃいました。これからも頑張ってください！ (2019年6月22日 11時) (レス) id: 003422f1aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷飴 | 作成日時：2018年4月16日 19時
