#67 「会いたかった」 ページ17
❁Aside
翌々日―…
夕方、炊事場で夕食の支度を始めようとしていた私に、背後から忙しなく聞こえる足音。
「Aさん…っ！」
随分と懐かしい彼女に抱きつかれ、私は、私の肩に埋もれる漆黒の髪をなでてみる。
『久し振りだね…ミカサ』
相変わらず綺麗に微笑んでみせるミカサの後に、ハンジとアルミンがやって来た。
「A!連れて来たよっ」
『ありがとう、ハンジ』
「お、お久し振りです…Aさん！」
『アルミン、久し振り。
…二人ともそのままここで待ってて？
もうすぐエレンが来る筈だから』
――17時ジャスト。
今度はドタバタと急いた足音と顔を出した彼に、ミカサとアルミンが目を輝かせた。
「Aさん！
手伝いに……って、ミカサ！アルミン！」
「「エレン！」」
「どうしたんだよ！なんでここに…っ」
「…ここで親睦会をやると、団長とハンジ分隊長に連れてきてもらった」
「ミカサと僕は、Aさんに呼んでもらったって……そうですよね？」
「親睦会…！？」
驚き私を見るエレン。
私はハンジが買い物してきてくれた荷物を受け取り、そんなエレンに言う。
『ハンジ達と皆で集まりたいねって話してたんだけどさ…、それならミカサ達も呼んじゃえばエレンも喜ぶかなって』
「そうそう〜！
たまには見知った仲でご飯食べたり、飲みたくなるんだよ！
あっ、でも15のエレン達に飲酒なんてさせないから安心しておくれよ！」
『……にしても随分と買ったね』
荷物を解けば、結構ごたごたと入っているお酒やら何やら……。
「…そういえば！
エルヴィンは今リヴァイと話してるけど、炊事は手伝うとか言ってたよ？」
『……。
…炊事でエルヴィンは頼りにならない』
「A…！？
そんな生気のない顔やめてッ！」
「Aさん！俺が手伝い…」
「エレンはダメ！
…エルヴィン団長の程は知らないけれど、エレンだって炊事は下手くそ」
「あはははッ！
エレンったら鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔〜！」
「ミ…ミカサ。もう少し言葉を…ね？」
「Aさん…私が手伝う」
『ふふっ。うん、お願い』
その後の支度ではミカサの手際が良すぎて、いいお嫁さんになるなぁと思った。
アルミンと話を咲かせるエレンを横目に『両想いになったら教えてね』なんて言うと、染まりゆく白い頬。
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猫
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氷飴（こおりあめ）(プロフ) - 宇宙。さん» 宇宙。さんが綴られた可愛くて和やかなお話のきっかけ(…に、なれたと自惚れていいのでしょうか)に少しでもなれたのかと思うと本当に嬉しいです^^*それだけでなくCSSまでお褒めいただき…。本当に、温かなお言葉をありがとうございました！ (2019年6月22日 12時) (
レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙。(プロフ) - 氷飴（こおりあめ）さん» 自作なんですか！すごいです。。これからもcssとお話のどちらも楽しみに待ってます！！そういえば、氷飴さんに触発されてさっき小説を初めて書き始めました。もし見ていただけるなら…なんて厚かましいですが、覗いていただけたら嬉しいです！長文失礼いたしました。 (2019年6月22日 12時) (レス) id: 003422f1aa (このIDを非表示/違反報告)
氷飴（こおりあめ）(プロフ) - 宇宙。さん» 宇宙。様初めまして！コメントありがとうございます。梅花黄蓮から一気読みしていただいたとのことで…嬉しいやら恐れ多いやらで心臓がばっくばくな私です…��(･ω･ﾉ)ﾉありがとうございます、これからも頑張ります！CSSは自作しております^^* (2019年6月22日 11時) (レス) id: 885b609761 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙。(プロフ) - ところで、このｃｓｓとても素敵です！！ご自分でおつくりになったのですか？ (2019年6月22日 11時) (レス) id: 003422f1aa (このIDを非表示/違反報告)
宇宙。(プロフ) - 初めまして！梅花黄蓮からここまで一気読みしちゃいました。これからも頑張ってください！ (2019年6月22日 11時) (レス) id: 003422f1aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷飴 | 作成日時：2018年4月16日 19時
