弐拾漆 ページ34
残り僅かな酒を飲む。
『…壬氏様、ここならいるんですからそう気を落とさないでください。折角の宴なのに』
壬「…そうだな」
『ﾋﾟｸｯ…まあ大丈夫です。ちょっと席外しますね』
猫猫が近づいてくるのを感じ、席を外す。
猫猫は訓練の時の恰好を見たことはないはずだから多分分からないだろう。
『白鈴小祖と梅梅小祖と女華小祖まで…大規模な宴だなぁ…』
いや…高順様結構なお偉いさんだったんだね。
いや待って今の失礼になるか…。
壬「
『んお？』
壬「見つかったぞ」
あ、この表情は…。
めっちゃ嬉しそうだな…。
猫「水月？」
『やあやあお嬢さん。久しぶりだなぁ』
猫「…？」
高く結っていた髪を下ろす。
武1「オイ…あそこに美人がいるぞ…」
武2「本当だ…でも宦官の格好だぞ？」
猫「A」
『そう、正解。久しぶりだな。元気にしてたか？』
猫「うん。そこにいる壬氏様に買われることになったんだ」
『…あれ、口に紅は引いてないはずだが…』
猫「ああ…私の唇についていた奴」
『…ふはっ、そうかそうか。でも良かったじゃないか。こっちに戻れる』
猫「嗚呼。また実験できる」
『だな！今からでも楽しみだ…』
白「A？」
『何ですか白鈴小祖…ちょ、待って？笑顔が怖いよ？』
白「せっかく帰ってきたんだし…手伝ってね？」
『待って、仕事って…』
白「そう、ただ酒を注くだけで良いわ」
『え、ちょっ、は!?』
白「さ、行くわよー！」
梅「ふふっ」
猫「頑張れ」
壬「…？」
『あ、これ抵抗できない奴ー』
ということで妓女の服に着替えました。
いや、着替えさせられましただね。
白「うん、やっぱり良いわ！」
梅「顔も胸も良いんだから自信持ちなさい」
女「そうよ」
『いや私まず妓女じゃない…』
何か飾りをつけられて化粧されて…。
これだけで疲れた。
武1「そこの嬢ちゃん！こっち頼むよ！」
『はい』
完全に酔っていらっしゃるな…。
猫「A！」
『猫猫…着替えてきていい？』
猫「駄目」
『嘘だろ…帰りたい…』
白「ふふっ、大丈夫。婆さんには言ってないから」
『ありがと…あの人に言うと勧誘がすごいんだ…』
「ウチで働かないかい？」ってめっちゃ言われるんだよ。
猫「Aは…アレだからね」
猫猫の視線が胸に行く。
『どこ見てるんだコラ』
猫「何でもないよ」
『…』
何か「発育の暴力」とか思ってそうだな…←
まあ今は早く帰りたい限りだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 227人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雫(プロフ) - カラメルプーリンさん» ありがとうございます！頑張ります (2021年1月5日 21時) (
レス) id: 8059e3f627 (このIDを非表示/違反報告)
カラメルプーリン - 面白い、、、更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年1月5日 20時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月22日 0時) (レス) id: 8059e3f627 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 面白いです！私も友達に勧められてハマった民なので・・・応援してます (2020年12月20日 15時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雫 | 作成日時：2020年11月30日 22時
