玖 ページ12
猫「お父様に言いつけられないような体に…してやろうか？」
侍女頭「い、いやぁぁぁぁぁっ！」
『猫猫、からかうのもそこらで終わりにしておけ』
壬「…一体何を言ったんだ？化け物に遭ったような顔で逃げて行ったが」
猫「別に…ちょっとからかっただけです」
『花街の妓楼冗句ですよ、な。猫猫』
猫「スベったけどな…」
『あははっ、小祖達はウケるらしいけどな』
高「小猫、A。ずっと付きっ切りで看病して疲れが溜まっているでしょう。差し入れです」
猫・貴女『「ありがとうございます」』
やった。
侍女9「何貰ったのかしら」
侍女10「何かしら」
猫「？」
猫猫が振り返ると、見ていた侍女たちも慌てて振り返る。
壬・貴女「ｸｯｸｯ…/ﾌﾌｯ…ﾌｯ…」
笑いを必死にこらえる。だって見てて面白いんだもん。
すみません、高順様…。フフッ。
2か月後ー
『お背中拭きますね』
梨「ええ」
だいぶ体調が戻ってきた。顔色も良くなりつつある。
何よりだ。
『やっぱり…梨花様はお綺麗ですね。化粧をしなくてもお美しいです』
梨「ふふっ、ありがとう。Aは化粧はしないの？」
『まぁ…はい。ここだけの話、化粧をするの面倒くさいんですよね…』
まあ、化粧をしたことがあまりないのも理由の一つだ。
梨「また今度、化粧を教えてあげるわ。楽しいわよ」
『ふふっ、光栄です』
化粧って何をするのかは分かる。小祖たちがしているのを何度も見てきたからだ。
でもな…はっきり言って、顔に絵を描くように化粧をしているのを見ていると面倒くさいと思う。
梨「ねえ。私にはもう子はなせないのかしら？」
『私には分かりません…。でも、方法ならあると思います』
梨「方法？」
『ええ、方法。詳しいことは猫猫に聞いてみてください。きっと教えてくれますよ』
梨「Aは教えてくれないの？」
『私はよく分かりませんので…。でも、薬学なら自信はあります！』
梨「ふふっ、ありがとう」
やっぱり。
やっぱり梨花様はお優しく、麗しい方だ。
妃にふさわしい。
『明後日に猫猫と一緒に翡翠宮に戻ろうと思います』
梨「そう…お世話になりました」
…いい人すぎないか？
『いえ、こちらこそ。さ、出ましょうか』
翌日。梨花様が顔を赤らめさせて蒸気風呂からお出になられていた。
…猫猫、よくやった。
『うぅ…寒い…』
猫「大丈夫か？」
老「だいぶ風が冷えてきたねぇ…」
猫「ええ、薬草がよく乾きます」
寒い。そろそろ羽織が必要か…。
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雫(プロフ) - カラメルプーリンさん» ありがとうございます！頑張ります (2021年1月5日 21時) (
レス) id: 8059e3f627 (このIDを非表示/違反報告)
カラメルプーリン - 面白い、、、更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2021年1月5日 20時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年12月22日 0時) (レス) id: 8059e3f627 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 面白いです！私も友達に勧められてハマった民なので・・・応援してます (2020年12月20日 15時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2020年11月30日 22時
