-コスパ最強系男子- II / ボイプラ【完】 (ページ46)

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コスパ最強系男子と抱擁② ページ46

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『…メテュ〜』

ﾒﾃｭ「ひょん、っ！！！！」

『まだ早いだろ、ハグはこの後のハンビンに取ってあげな、って…聞く気無しね。』

ﾒﾃｭ「ほんとにほんとに嬉しいです、ひょん。」

『ハンビンの次に大好きなくせに、』

この純粋な笑顔を見たら、さっきまでの緊張が全部吹き飛んで、おまけに体の力までも抜きすぎかけた。

礼をして、座った席は、不思議なことに巡り巡って俺のところに戻ってきたんだもんな。

『ただいま、…やっと座れた。』

目指していた席ではなく、更に高いところにも座った経験はある。だけど、この順位は何だかんだ俺にぴったりみたいだった。

次は、俺より上に立った練習生を迎える立場。

…まぁ、何となく想像は付いてたけど。

ﾊﾝﾋﾞﾝ「何ですか、ヒョン。」

『…お前にはおめでとう、って言いたくねぇ。』

ﾊﾝﾋﾞﾝ「祝福してくれないんですか？」

『…っていうか、今までプレッシャー凄そうだったけど、今日のハンビンは、いーんじゃない？

ま、…お疲れ様。』

席に座るのを見届けたら、ようやく向かい合う。

ﾊｵ「ヒョン、」

『やりやがったな〜、おめでとう。』

ﾊｵ「…やっちゃいましたね、ヒョンこそおめでとう。」

『…ん、』

まだ、埋まっていない最終順位。

……どうか、選ばれた君が
溢れるばかりの歓声と共に、歩いて来れますように。