コスパ最強系男子と誓い ページ24
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ジウン「A、」
『ん?』
ジウン「ありがと、」
『…別に礼を言われるようなことしてないよ。』
練習生達も、ステージを降りたら普通の少年。
今日はよほどテンションが上がっているのか、嬉しそうで何よりだ。
…まぁ、俺が仕切らなきゃなんないんだけどね。
ジウン「よく考えたらAと出掛けたの初めてだよね、」
『ん、確かに。』
ジウン「…同い年なのに、数ヶ月前初めて会ったもんね。」
『…縁ってすげーよな、』
98人、俺は全員初対面だったのに
今では、ヒョン、と嫌でも寄ってくるんだからなぁ。
ジウン「…こうやって遊べるのも最後かもしれないし、」
『……、』
ファイナルで誰がどうなるかなんて、分からない。
それが今まで傍観者としての立場だったけど、次は自分かもしれない。
……そんな不安が毎日少しずつ押し寄せて来ては、希望を蝕んでゆく。
『…まぁ、分かんないけどな、
でも、俺にしては、かすかな希望があるんなら、
そこに全てを賭ける。
俺の予報だと、ファイナルでジウンと抱き合って
めちゃくちゃ嬉しくて、飛び跳ねてると思う。』
ジウン「…飛び跳ねるのは外れそう。」
『うるせ、』
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作者名:笹野。 | 作者ホームページ:https://twitter.com/sasanopandadesu
作成日時:2023年3月31日 20時