-脱オトウト宣言- / 김규빈【完】 (ページ4)

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ｷﾞｭﾋﾞﾝ「酒くせーんだけど、」

『うるさい…』

手ぶらのまま家に帰るわけにもいかなかったから
コンビニに寄って、あるだけの缶ビールと焼酎を購入した。

店員さんに大丈夫ですか、と心配されて、はいと返すんじゃなくて、大丈夫じゃない、と言っていたら出会いになったかも、と後悔既に遅し。

いつも遅い。

勘づくのも、ギュビンに対しても、全部。

それから、

『…なんでいるの、』

居ないと思ったから家で飲むことにしたのに。
どこかの屋台に入る方が良かったかもしれない。

また、後悔した。
キムギュビンの存在に嫌気が差した。

ｷﾞｭﾋﾞﾝ「…飲み過ぎ。」

『普段一言も口聞かないくせに。』

ｷﾞｭﾋﾞﾝ「そのまま死んだら困るからな、」

ほら。居たら、どうせ嫌になることを言ってくるから。

『……子供なのが悪かったのかな。』

年齢差はどう頑張っても埋まることはなくて。
高いヒールを履いたって、振り向いてすらしてくれない。

等身大の私で居られるような。

『…歳下の、かわいい彼氏、募集してまーす、』

馬鹿でしょ、今言ったところで、

ｷﾞｭﾋﾞﾝ「…はい、立候補。」

……思わぬ獲物がかかるのは、さすがに予想外。