-脱オトウト宣言- / 김규빈【完】 (ページ25)

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『お待たせ、ハンビン。』

ﾊﾝﾋﾞﾝ「僕も今来たところなので、」

ハンビンから誘いが来て、この際ギュビンのことを完全に吹っ切れよう、と乗ることにした。

ﾊﾝﾋﾞﾝ「Aヌナ、ポップコーンどうします？」

『買っちゃおうか。』

ﾊﾝﾋﾞﾝ「…ですね。」

2人顔を見合わせて、悪戯っ子のように笑って、しかもサラッと会計までしてくれた。

『ごめん、いくらだっけ。』

ﾊﾝﾋﾞﾝ「良いです、僕の奢りです。」

『でも、それは悪いよ、』

ﾊﾝﾋﾞﾝ「…今日来てくれたから。」

ハンビンが人気なのが、本当によく分かった。
凄くスマートだし、何より優しい。

見えにくくないですか、とか
寒くないですか、とか。

見落としてしまう些細なことさえ気遣ってくれるのだ。