-脱オトウト宣言- / 김규빈【完】 (ページ24)

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恋愛に疎いのに、何故か周りに人が絶えない。僕にそんな魅力があるのかは謎だったけれど、恋をしている目線が羨ましいと感じることはあった。

あんな風に、誰かを好きになれたら
少しは人生、楽しくなるのかな、なんて。

ﾊﾝﾋﾞﾝ「…なんて送れば良いの？」

ﾒﾃｭ「一緒に出掛けませんか、で良いんですよ。」

ﾊﾝﾋﾞﾝ「…ストレートすぎない？」

ﾒﾃｭ「送ってあげましょうか、代わりに。」

と冗談めいたことを言ってくるメテュには、気持ちだけ受け取っておく、と返してカトクの画面を開く。

貴方は、どんな顔をするだろう、と
見えもしないのにそんなことを考えては頰が緩む。

丁寧に、紡ぎ出した言葉が風に乗って
貴方の元へとどうか届いてくれますように。

そんな願いを込めて、送信ボタンを押したのだった。