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2話 ページ4

諒音「しおん…つけられてない?」

詩音「おとうさん…なわけないか」

詩音は、背後をチラッと見るが夜中のため真っ暗で何も見えない。一応、気配を探るが何も分からない。

詩音「わからないや…」

諒音「…まぁ、だいじょうぶだとおもうよ」

そう。唯今、諒音達二人は、内緒の夜の散歩中です。
…もうこれで五回目になる。
その二人の背中には、リュックが背負われていてもしもの時の為の安全グッズが大量に入っている。
服装は、フードが着いたコートと紺色のスカートだ。フードのお陰で二人の顔は、見えにくい。
そして、二人がここまでして夜に散歩に出ているのには、理由がある。

諒音「いくらおやばかだからってかほごすぎるよ」

詩音「わたしたちだってできるもん…ちょっとこあいけど」

そう。宋治達が親バカを発揮しまくり諒音達は、外に出れないのだ。
外に出たとしても必ず宋治達が付いてくるか宋治達の仕事の同僚の人達が一緒で、満足にも遊べない。
だから、こうして夜に家から脱走しているのだが…真っ暗闇の中、街灯の下で幼女が2人……うん、危険すぎる。

諒音「だいじょーぶ!てぇつないでいこ!」

詩音「うん」

怖いと言いつつも諒音達は、小さな足で歩いて行く。行くあてもなくただブラブラと。





諒音「なんかきょうのつきは、あかいねぇ」

数十分、歩き続けていたらいきなり諒音が空を見上げて、そんな事を言う。
それに釣られて詩音も空を見上げた。

詩音「ほんとだ…あかくて、きれい」

詩音は、ウットリと月を見つめる。
最初は、諒音も見つめていたのだが首を傾げ始めた。

諒音「なんかいわかんあるね」

詩音「いつもきいろいからね」

諒音「でもなんかざわざわする」

詩音「なにかおこるってこと?」

諒音「わかんない」

詩音「なにそれこわいこといわないでよ」

諒音「じょーだん」

詩音「もうっ」

詩音は、少し怒り気味に言ったが諒音の手をしっかり握っている。きっと怖いのだろう。
しかし諒音の勘は、当たってしまったようだ。

「__クックッ、いやはや…まさか、こんなにもあさっさりと」

「チッ」

「っ…マズイわね」

諒音「……しおん」

詩音「うん…」

真っ黒な人を見つけた。見つけてしまった。
さてさて、双子は、何をするのやら。

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夜桜 蝶(プロフ) - 柘榴さん» 初めまして!ありがとうございます(*´ω`*)更新は少しゆっくりですが赤猫ちゃんと頑張っていきます! (2017年7月8日 12時) (レス) id: 8019787952 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - これからの、更新を楽しみにに待ってます (2017年7月5日 5時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - 初めまして柘榴といいます。姉妹から双子に転生するのは知っていましたが、幼馴染からなると言うものは、初めて見つけたので興味をそそられました。 (2017年7月5日 5時) (レス) id: bed93decce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤い桜模様の猫&不思国アリス x他1人 | 作成日時:2017年5月27日 22時

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