毒好きな関西弁少年

召喚出来るハズや…！ ページ5

イルマ視点


イルマ｢すごいなぁ〜！！｣

先頭の人からどんどんと使い魔を召喚していって、瞬く間にホール内が使い魔で溢れかえる

イルマ｢あの…！皆凄いですよね！！｣
興奮してつい列の前に居た女の子に話し掛けてしまう

？｢………誰や、うっさいわ……こちとら他のこと考えとるんや…静かにしてくれへん？｣

ﾋｯ…

アズ｢おい！！イルマ様に失礼だぞ！！｣

？｢………………………｣

アズ｢…無視か？｣

アズくんの手元に炎が宿り始めるのを見て急いで止める

イルマ｢あ、アズくん！？大丈夫だよ！？｣

真面目な考え事を邪魔しちゃった僕が悪いし…

アズ｢…イルマ様がそうおっしゃるのなら…｣

ーーーーーーーー

A視点

折角一昨日植えた毒草ちゃんの事考えとったんに…！！
あの子は成長が遅いんよ…！
出来る限り肥料は使いたくないんよ…
毒草は肥料と相性悪いねん…

う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…

…ス！……ラス！！

カルエゴ｢フォラス！！！｣

あ、やべやべ()
毒草ちゃんのこと考えとるとついつい他の事忘れてまうわ…

カルエゴ先生から羊皮紙を受け取り、襟をちょっと下げて指を牙に滑らす

｢……あでっ｣

指から垂れた血が乾かない内に羊皮紙に丸を書き、そのままのノリで魔方陣の中に入る

で、確かろうそくにくべると、煙が発生するハズ…！！

壊されたモニターを思い出しながら、羊皮紙をろうそくの小さな炎で燃やしていく

…煙早よ出て！！意外と熱い！！

指先がチリチリと焦げていく中、出てくる煙は自分よりも大きくなり、形を作ってく

爆発のように煙が溢れ、目を瞑る

次に目を開けたら、そこには自分よりもちょっと大きな毒馬(ポイズンホース)がこちらを覗き込んでいた

｢…わぁっ！！｣

ボクが小さいのか、この子がデカイのかわかんねぇ！！
多分両方やな！！ウン！！！

毒馬を引き連れて、魔方陣の外に出ると、沢山の生徒たちに話し掛けられる

｢凄い！！毒馬なんて初めて見た！！｣

｢乗れるのか！？｣

｢大きい〜！！！｣

｢ねぇ！キミは何て名前なの？｣

毒馬は急に押し寄せた悪魔達に少し怯えており、視線でこっちに助けを求めていた

｢…やめぇや。ボクの使い魔が嫌がっとるやろ。他の使い魔の事が気使えないで、自分らの使い魔を育てられると思うなよ。｣

ホールで出来る限り生徒が居ないところまで移動して、毒馬の観察をし直す

使い魔と配布教室→←使い魔召喚らしいわ…

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