Y学園のクールな転生少年 (ページ2)

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普通の日常ページ2

A視点

｢……Y学園…終わっちゃった…｣

数年前に買いだめしていたアニメのDVD整理時に見つけた妖怪ウォッチの続編である妖怪学園Y

暇だったから見てみたら、めっちゃおもろいやん…

なのに…！なのに…！

｢……丸2日で見切ってもうた…｣

(ᐠ ᐛ )ᐟｱｱｱｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ
2日前に戻りたい！！もっかい記憶無くして見たい！！
神様女神様、お願いですから時間を2日前に戻して下さい！！！
無理ならボクを妖怪学園Yの世界に連れってって下さい！！！

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｢……駄目かぁ…そりゃそうやけども、もっかい記憶無くして見たいわぁ…｣

筋トレしてるハズなのにほっそい指でDVDの表紙をなぞる

｢……楽しいんやろなぁ…そっちの世界は｣

はぁ、と軽くため息を吐いた瞬間、1階から母親の声が響く

『A！！！A！！！アニメ見終わった！？なら、ちょっと買い物行ってきて！！！』

流石、マイマザー。ボクがアニメを見終わるのもお見通しか

｢…はぁ～い！！今行く～！！｣

腑抜けた返事を返し、スマホとサイフ、エコバックをジーパンのポケットに突っ込んで玄関に向かう。

『じゃあ、卵と、バター、あと豆腐とお味噌をお願いね』

スマホのメモにぺぺぺ～とフリック入力して家を出る

｢……Y学園…｣

商店街に行く途中、何度かその6文字を呟く

やっと見知ったスーパーにたどり着き、まずは卵売場に行こうとスーパーの全体マップを見る

すると、全体マップの看板の下に1人の男の子が踞っていた

｢ねぇ、ボク。どうしたん？迷子か？｣

『っ…ぐすっ……ぅん…ままとはぐれちゃって……』

男の子が顔を上げると、涙と嗚咽を溢しながら、迷子だと教えてくれる。

｢ん～…最後お母さんと居ったのは何処か分かるか？｣

『…ぉもちゃのところ…』

このスーパーは小さな頃からよく来ていたから、玩具の場所なら、心当たりがある

確か、このスーパーの駐車場の向こう。

そこに子供が集まって遊ぶスペースがあったハズだ

きっとこの男の子の親も最後に別れてしまった場所に戻っているだろうから、そこに居ると思う。

居なかったら迷子センターに行くし()

｢よし、ボク。今からお兄ちゃんがお母さんのトコに連れてったる！！｣

胸をドン！と叩き、男の子に手を伸ばす

『ぅん……ぐすっ……あぃがと……』

｢あ～あ…泣くな泣くな…｣

男の子にハンカチを渡し、記憶を頼りに子供が遊ぶスペースへ向かう