[ars S]広報部の彼～５つの恋本編～ (ページ1)

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１話ページ1

桜が少し開花し始めた３月末、多くの人に見送られ私は横浜支店を去った。

結局、不動産やさん巡りもしたけれど親友加奈の勧めもあって
本社から程よい所にある社宅マンションに住まいを決め引っ越しも無事終わった。
マンションのベランダからは通りの向かいの森林公園がみえる。
桜が咲き始めた事もあり休日の今日は多くの人がいるようだ。

　加「ちょうど空きがあってよかったね～！１LDKだけど広いしいいじゃん」
　主「うん。日当たりもいいし公園も見えるし気に入ったよ」

引っ越しの片付けに来てくれた加奈とベランダで一休み。

　加「…で？配属先はわかったの？」
　主「・・・。それがね…宣伝部…なの…」
　加「・・・宣伝部～！？うっそ！」
　主「…ホント…」
　加「おめでとう…激務決定だね…」
　主「おめでとうじゃないよ～」
　加「…宣伝部か～。ホント大変だろうけど体壊さないようにね」
　主「ありがと」

私は本社で配属されることになったのは第１宣伝部宣伝１課だ。
本社にある数ある部署の中でもかなりの激務として有名な宣伝部。
そこに配属が決まったと言われたのは横浜支店での勤務が残り２日となった日だった。
支店のみんなにも心配され送別会ではなぜかサプリや栄養ドリンクを沢山プレゼントされた。

明日からそんな過酷な部署で働くなんて…私、大丈夫かな…。

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そんな不安や心配をかき消す程の忙しさにあっという間に時は過ぎ
気づけば３か月が過ぎていた。