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□第十九話 ページ20










___帰ろうとしたら、手を掴まれた。




『……寧々、ちゃん?』



私の腕を掴む白く細い手は、寧々ちゃんの手だった。




寧々ちゃんの方をじっと見つめていると、




やがて、




アメジストの綺麗な眼が、まつ毛の隙間から覗いた。






ギュッ










寧々「……お姉、ちゃん……!…」





気づいたときには、優しく抱きしめていた。







『ごめんね…………………寧々ちゃん………




ごめんね………』




不思議と、涙は出てこない。




寧々「………ごめんなさい。














どうしても、謝りたくて、だから私はみんなの手をとったの。













ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」





徐々に震えていく寧々ちゃんの声を聞いて、私は寧々ちゃんと離れて、そして、
俯いた。












『………謝らないで。お願いだから。



目を覚ましてくれて、ありがとう。』













涙は出ない。





でも、鼻の奥がツンとする。







偶然お見舞いに来た神代くんがビックリして石像になっていたのを見て、

二人で久しぶりに思いきり笑った。






その後、通りかかった看護師さんがお医者さんを呼んできてくれて、
目を覚ましたら直ぐに呼べ、と軽く叱られた。




お医者さん曰く、
あと1週間ほどで退院できるとのことだ。








その日は沢山喋って、
途中で来た天馬くんと鳳さんも加えて


面会時間ギリギリまで話してた。






『じゃあ、また来るね。寧々ちゃん』





少し名残惜しいけれど、私達はそれぞれ家路についた。



















ガチャリ

『ただいま』



母「おかえり〜」



お母さんはもう帰っていたようだ。



手を洗って部屋に入った。






そしたら、






なんか、
















急に目の縁が熱くなって、



















気づいたときには、もう、










涙が止まらなくなっていた。









■予告→←□第十八話



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葉月(プロフ) - みそラーメンさん» 寧々ちゃァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ん!!!!私も語彙力なさすぎてほんとごめんマジごめェェェェん!!!寧々ちゃんへの愛は私も止まらないぜぇぇ!!!!((((コメントありがとうございます!!) (2022年11月5日 6時) (レス) id: adc3152580 (このIDを非表示/違反報告)
みそラーメン - 寧々ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!語彙力なくて言えることないよぉぉぉぉぉぉ!!!でも、寧々ちゃん愛してるよぉぉこの作品も好き!! (2022年11月5日 0時) (レス) @page18 id: b926812383 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 紫月天音さん» 寧々ちゃんンンンんン゛ン゛ン゛ン゛!!!!駄目だって駄目だってェ゛ェ゛ェ゛ェ゛!!(((((コメントありがとうございます!!) (2022年10月9日 19時) (レス) id: adc3152580 (このIDを非表示/違反報告)
紫月天音(プロフ) - 寧々ちゃぁぁぁぁぁぁん!?ちょ、それ痕になっちゃうやつだから待って!!待っ!!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!! (2022年10月9日 18時) (レス) @page13 id: 2a080b2c68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作成日時:2022年7月27日 21時

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