58話 ページ10
次の日の部活。
「こんにちわ」
「やあ。昨日はごくろうだったね」
「ちょー吐いてたけど大丈夫ー?白ちんもー」
「なんとか…」
『まぁ、慣れってすごいよね…とだけは言っとくよ』
Aは腕を組んで遠い目をした。
それを見ている紫原は苦笑いをした。
「それ 慣れちゃダメなやつじゃね〜…?」
すると、黒子は周りをくるくると見回していた。
「…あれ?」
「今日 青峰君と黄瀬君は…」
「それに緑間君も…休みですか?」
「ああ」
『今日あの三人は二軍の試合の同伴やで』
『ちょうど今やっている頃だろう』
なるほど…と納得したテツヤはそうなんですねっと言った。
「あと、もう少しで学園祭だね。」
「あー 確かそんなものもあったねー」
部活がまだ始まらないことをいい事にA達は集まって、もう少しで始まる学園祭の話をしていた。
「A達は出し物決まったのかい?」
「話聞いてないからわかんないや〜」
「僕もまだわかりません」
『俺の所は明日決めるとかなんとか……』
2年のクラスでは、見事にAはみんなとは別々のクラスになって少し寂しい。
「へぇ、じゃあ明日教えてくれ」
『まぁいいけど…どんなんやるんやろ〜』
『征は何やるの?』
「実は俺のところも明日決めるんだ」
『決まってなかったのか………』
じゃぁ、征も明日教えてねと言うとわかったっと頷いた。
「おーおー 楽しそうでいいなぁ おい」
虹村さんは後ろから俺のお腹に手を回し頭に自分の顎を置き話しかけてきた。
『虹村さん』
「虹村さんの所は何するか決まっていますか」
と、征は虹村さんに問うと
「いんや まだ俺のところも決まってねぇわ」
と、頭の上で欠伸をした。
俺も明日教えてやるよって言った虹村さんは2回目の欠伸をした。
『ところで虹村さん』
「??んだよ」
『そろそろ顎を退けて欲しいです』
「えー Aの頭。丁度顎置きに良いんだよ」
『……』
なんか複雑な気持ちだ。
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作者名:笹 | 作成日時:2019年3月3日 17時