76話 ページ28
そして、俺達はバスケ部を引退した
引退式に行こうとしたがまだ、耳の調子が悪いので行けなかった。
そして、テツヤもそれどころか学校も来ていなかった。
俺は、皆に心配され対応するのに少し大変だった。
そして、この時期は受験生の俺はどこの高校に行くか迷っていた。
何個か推薦を来ていたが、それはあの5人も誘っている高校だと聞き、断った。
先生からには早く書いてねと、急かされ涼太達や以外に真くんにも心配をされた。
俺は少し考えたく、授業中でもあるが屋上でサボっていると、後ろから足音が聞こえ振り返ると
｢優等生のお前が何してんだよ｣
『…しょうご』
｢………お前まだ高校決めてねぇって？｣
『…なんで、君が知ってんの』
｢結構騒ぎ立てられてんぜ｣
モテるやつは違いますね〜っと、鼻で笑われたがいつもの様に殴る気力もない。
｢……そんなに悩む必要あるかよ｣
『…別に だけど、なんか あってないって言うか…』
｢………お前はお前らしくでいいんじゃねえの｣
『え？』
｢合ってるとか、合ってないとか知らねーけど、好きだなって、気になるって思ったとこでいいんじゃねーの｣
俺より一回り大きい手で頭をポンッと撫でられる。
『…しょうごはいつも簡単に言うよね だから、馬鹿なんだよ？』
｢あぁ！？人がせっかく…｣
『ははっ……うん、そうだね そろそろ決めるよ』
久しぶりに笑った気がした。しょうごは安心したようにおうっと、俺に言った。
そして、放課後
征は俺を呼び出した
。
｢Aはもうどこに行くか決まったかい？｣
『あー……うん、もう少しって感じかな』
誰もいない 空き部屋に呼び出された俺は少しボロついた机に腰を落とす。
俺達はあれから、征が生徒会長。そして俺が副会長になった。
生徒会の事についてと思ったけど、征も気になってたそうだ。
｢推薦を蹴ったって？｣
『まぁ、うん 自分には合わへんって思ってさ』
『征は……京都に行くんやってね どこ行くん？』
｢洛山に行くよ｣
『へぇ、そこの近くに俺の好きな湯豆腐店あるから行ってみてよ』
｢………｣
俺は征が好きな湯豆腐の店を教えたが、あぁと少し小さく返事をした征に首を傾げた
｢…Aも洛山に来ないかい？｣
｢偏差値も高い、Aにはピッタリだと俺は思うんだ｣
｢どうだい｣
｢君と一緒にいるのはなかなか楽しいものだ｣
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作者名：笹 | 作成日時：2019年3月3日 17時
