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65話 ページ17

少し休んだ俺はテツヤと交代して、第四Qから出させてくれた。


そして俺は今 その双子君の片割れと1on1をしている。





『合気道だっけ…』

「は?」

『凄いね 人の呼吸に合わせるのが得意って』

「はっ、お前も俺にファール取られるんだよ」



俺はドリブルをしていた手を止めそこからジャンプをした。
いや、ジャンプをしたように見せた




『実はさ俺も人の呼吸に合わせるのって結構得意なんだ』


「は?」






片割れ君はうたせないようにと、ジャンプをして来た





けど、



『けど君たち見ないに合気道はやってないんだよね』


俺は今度こそ本当に飛び、上手いこと体を当て相手にファールを受けさせた。




『俺は聞いてるだけだけど』


ピーーッ!



「9番 ファール!」

「なっ、!?!そ、そんなのありなんかよ…!」


『ありなんだよね これが 』





双子の片割れ君にニコッと笑顔を向け、元の位置に戻る。



「あんなのもうてたんだね」


と、征に聞かれた。




『え、あぁ、 まあ』







『今日初めてやったけど』








見様見真似って出来るもんなんだね。









__________________...





そして、この試合。




「試合終了ー!!!勝ったのは帝光!!」
「そして」

帝光81 ― 51鎌田西

「全中二連覇達成―――!!」






「やったっスー!!」

「フゥ・・・」

「これでもう食ってもいいっしょ〜〜〜おかし」
「てか食うー?」

「…ああ もらおう」

「え!?マジで!?」



あっくんはまさか真くんから貰うという選択肢が来るとは思ってなかったらしく混乱していた。




征と俺はみんなが喜んでいる所を眺めていると後ろから征と一緒に頭をしばかれた。




「何ボーッとしてんだよ、お前らのおかげで優勝できたんだ」

「もっとよろこんでいいんだぞ」
「行けよ」



「せめて今だけでも素直になってもいいじゃねーか」



と、虹村先輩がぐしゃぐしゃと頭を撫でみんなの所に行った。


「…A」


『ふふ、…征』




俺達は笑いあって、ハイタッチをした。



パシンッと 体育館に鳴り響いた。






___________________




それから、夏休みが明けた始業式の午後
虹村先輩、三年は引退

涙はなく、
悔いのない表情で彼らは体育館に別れを告げた。







そして、征と俺。そして、真くんは監督が倒れたとコーチから聞いた。

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作者名: | 作成日時:2019年3月3日 17時

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