60話 ページ12
そして当日。
渡されたメイド服に着替え、渡されたウィッグというものを被り、少し化粧をしてもらった。
「きゃー!!!白崎くんかわいー!」
「いや、女のウチらより似合うってどーなのよ…」
「はぁ〜 お前はいいよな 女顔でしかもあんまり体がでかくなくてよ…」
『それは俺の事を遠回しに小さいと言っているのか?』
時間が進むのはほんとに……ほんとに早くて。
いっぱいのお客さんが来てくれた。
結構女装喫茶が珍しいのかお客さんは楽しんでるみたいで…
時折笑ってる方もいるが。
「おーー 結構似合ってんじゃん」
『いらっしゃいま……』
「おーっす コーヒーくれよ メイドさん」
『に、虹村さん…』
________________..
『コーヒーです…来てくれたんですね』
「まぁな 女装喫茶なんて面白すぎんだろ」
『えぇ、俺は女性は怖いということをこの時初めて知りました』
「何があったんだよ…」
「けぇーど…結構てか、めちゃくちゃ可愛いじゃん。俺タイプだわ」
机に肘をおき手で頭を抑えニヤつきながら言ってくる虹村先輩。
『はは、ありがとうございます』
男に、いや女にもだけど可愛いと言われ嬉しくはないよね。うん
12時が過ぎ、俺はほかのクラスはどんなのがあるのだろうと、廊下を歩いた。
俺は元々前半だけしか出ないと、決まっていたから良かった…
制服に着替えようとしたが、今日は一日ずっとそのままと、女子に言われたので着替えれなかった。
廊下を歩いていると目の前には紫の髪色に黄色の髪が見え、少し人だかりができていた。
俺は二人の元に駆けつけ、話しかけた。
『何しているんだい 二人共 この廊下のど真ん中で』
紫原はドレスを着ていて、黄瀬は王子様みたいな服を着ていた。
あっくん 恥ずかしげもなく着ているのは尊敬するよ…
「……もしかして、…白ちん〜?」
『…あぁ そうやけど』
「えぇ!?Aっちスか!?全然気づかなかったス!!てか、可愛すぎるっスよ!!?」
気づいてなかったのか……ははは
「ほんとに女の子かと思った〜」
「俺も、ファンの子かと思ったっス!」
『ははは 嬉しくはないよ うん』
それから何故か一緒に写真撮ろうっス!と、涼太が言ったので二人と写真を撮り二人とは離れ廊下をまた歩いた。
桃井のクラスに行ったが、桃井はいなかったのでクレープを一つ買い写真撮らせてっと言われ一枚撮られ桃井の教室から出た。
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作者名:笹 | 作成日時:2019年3月3日 17時