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曇り空で彼は ページ4
𓇼𓆉𓂃 𓈒𓏸◌
Br side
車に乗ると、後ろからえええぇー?!なんて、おかしな声が聞こえてくる。
思わずおかしくなって一人で笑ってしまった。
窓を開けて後ろに向かって手を振る。彼女はずっとそこにいてくれたみたいで見えなくなるまで手を振り返してくれた。
あーあ、いなくなっちゃった。
これから僕は友達も誰もいない、今までと全く違う世界に行くんだ。
もちろん彼女も居ない。
……生きていけんのかなぁ
そこまで考えてしまう自分に思わず鼻で笑ってしまう。
Br「……あれ」
気づいたら、涙が出ていた。
母「どうしたの?」
Br「ッッ!!なんでもない!ちょっと眠くなっちゃったから、寝ようかなって」
声をかけられて、咄嗟に近くにあったぬいぐるみで顔を隠した。
母「あら、そう。ゆっくり休みなさい」
母さんは気づかなかったのか、またお父さんと談笑し始めた。
だから僕も、静かに泣いた。
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作者名:sasakure_kirai | 作成日時:2022年10月3日 0時