【WT】季節外れの夏【曲パロ】 (ページ13)

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天気:曇りのち晴れページ13

曇りのち晴れの彼、と同日のお話です。

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A side

9/2

散々な日だったと思う。

朝はもちろん独り登校で、朝唯一の楽しみの猫ちゃんにも会えなくて、親友も今日は休みだった。

1番最悪なのは、下駄箱に沢山入っている手紙。

一瞬いじめかと思ったけど見ると全てラブレターだった。

大半は名前が書いてあり、見ると前に1度告白してきた人達だった。

恐らく私が失恋したから今なら行けると思っているのだろう。

他人には親友を除き誰にも言っていなかったが、何となく皆に察されてたらしい。

そんなに分かりやすかったかな？私

というか、このラブレター達…全部今日の放課後に来て欲しいとの内容なんですが??

一人一人回ってちゃ日が暮れるし………

悩みながら教室に入ると、友人達が挨拶してくれた。

一旦ラブレターは忘れようと、カバンにしまい、雑談にまざることにした。‬

幸い、学年大半の生徒と仲がいいので放課後までは耐えることが出来た。

𓇼𓆉‪‪𓂃 𓈒𓏸◌‬

放課後

さて、どうしようかと一人ラブレターとにらめっこしていると、廊下を走る数人の足音がした。

「「「「「A！/-ちゃん！/さん！」」」」」

足音はそのままドアを思い切り開ける音に変わり、今度は大きな声が耳をつんざいた。

『え……いや、えとみんな断ってるよね？？』

「で、でも！もう一度言えば受けてもらえるかなって……」

『……』

あぁ、確かにそうかもしれない。

だって私はもう失恋したんだ。

初恋が終わったんだ。そうやって決めたじゃないか。

なら、はっきり割り切って、誰かと付き合うのもありかもしれない。

＿＿＿＿けど

『ごめんなさい。まだ、好きな人がいるんです』

この思いはそう簡単に割り切れない。

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