音色とともに【WT】【Kn】 (ページ12)

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楽譜9 ページ12

『わ、私、ね。じ、実は元の苗字、ふ、ふ、古、風、な、なの』

優瑞「……え？！あのピアニストの？！」

そう、私は中学1年生までピアニストとしてよくコンクールなどにも出ていて有名だった。

しかし、あるふたつの出来事により私は完全に人と喋るのが恐怖となってしまった。＿＿＿

＿時は遡り、私が小学生5年生の頃＿

この頃もおひる休みには友達とピアノを弾いていた。

ただ、この頃は一人じゃなくて……

???「A！次は〇〇の連弾にしよ！」

『うん！じゃあ、私こっち側やるね！』

連弾をやっていた。

彼女はすごく上手で名は知れてないけれど、今後が期待されている子だった。

ピアノ馬鹿な私はそんなの知らずただ楽しいとしか思ってなかったけど。

彼女「ねぇ！A そう言えばあなたはあの有名な〇〇コンクールでるの？」

『あー〇〇？んーまだ決めてないけど…』

彼女「!!ならでよーよ！一緒にさ！そこで今度こそは私が最優秀賞とるわ！！」

『！でる！！！私も出る！そのコンクール！今回も？』

彼女「えぇ！勝っても負けても恨みっこなしの真剣勝負!!」

『……!!楽しみにしてる！』

彼女と私はいつも同じコンクールにでていつも勝負していた。

勝つのはいつも私で2番目が彼女。たまに逆にもなっていた。

当日いつもは会うはずの彼女はおらず、心配になった。

演奏には来ているようで安心したが舞台上で見た彼女はすごく緊張していていつもの力が発揮できていないと感じた。

私は彼女の事情なんで知る由もなく普通に自分の番を終えた。

そしてその後に発表された順位は私が最優秀賞だった。

次の登校日

登校すると何故かみんなで彼女のことを押えていて何かと思うと、彼女は私を見た途端鬼の形相で一気にみんなのことをはねのけ私の元へ駆け寄り胸ぐらを掴んできた。

彼女「お前巫山戯んなよ！！なんで！……なんで…！！！」

『へ？……な、に？どうしたの？！い、痛いよ！』

mb「おい、やめろよお前！A が可哀想だろ！！」

彼女「違う！こいつが悪いんだ！こいつが私に勝ったから……!!!!」

mb「ちがう！お前今回は入賞さえ出来てなかったろ！！A のせいにすんな！！」

『え？なに？わかんない……わかんないよぅ…』

私はそこで胸ぐらを初めて掴まれたこと、訳もわからず親友に罵倒されていることから泣き出してしまった

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文字数的に区切ります……