【ぼくらの理科室】白衣の袖からﾁｮｺﾎﾞｰﾙ“恋のMedicine”

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〜美紀side〜


美紀「よろしくお願いしまっす!!!!」

人一倍やる気のある声を張り上げたのは、美紀。
だって、めっちゃ楽しみだったんだ!

ぴかぴかのグローブを鞄から出して、靴はいて…
先輩「やる気いっぱいだねー^^!!」
美紀「はいッ!小学校の頃から、ソフトボールがやりたかったんです!!」


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『痛っ!』

『あぁっごめんごめんーー!!!』
『…いったぁ、なぁーんて。当たってないけどさ^^』
『悪ィ悪ィー』

おつかいの帰り道、買い物袋を持って歩くあたしの目の前を
猛スピードでボールが横ぎった
公園で男子がキャッチボールをしていたらしい。
すまなそうにボールを取りにくるのは同じクラスの裕大だった。
裕大『あっぶねぇー』
ホントだよ。当たったらどうしてくれる。

『本当に怪我とかしなかった?
…裕大のボール、速いから。』
『…え いや･･うん、全然大丈夫ー^^』

心配そうにこちらを見るのは――伊達 遥。
同じクラスで幼馴染で近所で････
裕大『なんだよｗ俺が悪いみたいじゃんｗ』
伊達『ううん、取り損ねた俺が悪いよ』


―あたしの片思いの相手だった。


(ここで会えるとかラッキーじゃん。)
近所なのに会えるとうれしいとか････。
袋を持ったまま、二人のキャッチボールを少し見ることにした。
楽しそうに笑う、遥を見てた

裕大『ってまだいたのかよｗｗ』
美紀『いいやん別にー』
伊達『･･･そうだ、美紀もやってみたい…?』

『え…いいの？？』

裕大のグローブを借りて、キャッチボールを…遥とする。
美紀『うわぁっっ!!ごめんっ!!!』
伊達『大丈夫だよ』
ボールを投げるのはなかなか難しくて何度も遥を走らせる。
しかもキャッチできない。

『よくみてて･････こう･･!!』
パシッ
『あ・・・・
とれたぁ!!!!』
遥の投げたボールがまっすぐとあたしのグローブに入る。

『よくできました』

遥がにこっと笑う
同じクラスだし、幼馴染だし、家も近い。
いつからかは分からない。気づいたら遥に想いを寄せていたあたし。
それは小６の初夏だった。

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美紀「小学生の頃から、キャッチボールとか…興味あって^^」
先輩「そーなんだぁ」

「お？」

サッカーボールが転がってくる。
「あ、すみません、こっちに蹴ってくだ…あ･･なんだ美紀か」

そして相手はふっと笑う。
せっかくソフト部入ったのに。サッカー部に入っちゃうんだもんなぁ。

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