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樋口「あなたは探偵社の…何故此処に」
太宰「美人さんの行動は気になっちゃう質でね
  こっそり聞かせてもらった」

そう云って太宰は手に持っていた物を樋口らに見せた
樋口は真坂!と声を出し自分の上着の両方の衣嚢を探る
すると右の衣嚢から盗聴器が出てきた

樋口はあの時に、と呟いて太宰が樋口の手を取った時のことを思い出す
樋口「では最初から私の計画を見抜いて」
そう云って手に持った盗聴器を握り潰す

太宰「ほらほら起きなさいよぉ敦君、二人も負ぶって帰るの厭だよ私」
そう云って太宰は敦の後頭部をペチペチと叩く
『私の異能力で送り届けられますよ』
太宰「そうかい?助かるよAちゃん、ところでナオミちゃんは?」

Aは“具現化しりとりの空間”に戻り
ナオミを連れて帰った
ナオミは辺りを見渡し横たわる谷崎を見つけると
急いで駆け寄っていった

『異能力【終焉が来る前に】、ノーゲーム・ノーライフ、【典開(レーゼン)】”偽典・天移(シュラポリクフェン)”』

Aは敦を担いで谷崎とナオミの手を取り武装探偵社内に転移した
いきなり現れた四人に其の場にいた全員が驚くが
Aはこの人たちをお願いしますとだけ云って
元の裏路地に転移した

其の後すぐに”偽典・羅生門”を発動する
此の後攻撃されないのは分かっているが
念のためである

樋口「生きて返すと思っているのか」
樋口は拳銃を太宰に向ける
A(何時も思っていたのですが
  樋口さんの銃って何処から出しているんでしょう?)

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作者名:月夜のジョバンニ | 作成日時:2021年12月6日 0時

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