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『其れで、私は何の役をすれば良いでしょうか？』
太宰は先程迄無言だったAがいきなり喋ったのに少し驚いて
う〜ん？と考える素振りをする
太宰「A君は……あ〜、まあ自分で考えてくれ給え！」
『思い付かなかったんですね…』
Aは苦笑いを浮かべた
敦「や、やめなさ〜い！」
その声に爆弾魔は声の主である敦を睨む
Aはその後ろに立って様子を見ていた
敦は震える足で爆弾魔に少し近づく
敦「こんなことして、何になる
きっと親御さんも泣いてるよ…」
爆弾魔「何だアンタらっ！」
その声に吃驚したのか
敦は尻餅をついてゴメンナサイと云って震えた
爆弾魔「アンタら、探偵社の人間じゃないな」
其の言葉に敦は慌てて手に持っていた新聞を突き出す
敦「み、みみ、見ての通り、通りすがりの新聞配達です」
『騒ぎを聞きつけた一般市民です』
爆弾魔「新聞配達と一般市民の人が何の用だ」
敦はその場で恐る恐る立ち上がり続ける
敦「幾ら憎いからって、人質とか爆弾とか良くないよ…
生きていればきっと良いことがある」
皆が敦に注目しているのを見計らって
Aは誰にも聞こえない程の小さな声で
異能を発動する
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作者名：月夜のジョバンニ | 作成日時：2021年11月29日 19時
