【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

365 ページ44

『やった…！限定味ゲット！』



Aと降谷は米花町の某アイス店で
アイスを買って散歩していた



「Aさんが嬉しいなら良かったよ」



降谷は片手にコーヒーを持って
公園の近くを歩いて行く




『忙しいのに付き合ってくれてありがと』




一口食べては目をキラキラと輝かせ
幸せそうな表情を浮かべる





『ん…、零さんも一口食べてみる？』





Aがアイスクリームを
降谷に向けてくる





(可愛い…！)





Aの笑顔に降谷の胸は高鳴る

Aの場合
好きなものを食べているときの笑顔は
普段よりも３割増しだ




降谷は差し出されたアイスを
一口食べた




「甘いな…」



『でも美味しいでしょ？』



「そうだな」




公園のベンチに座り
側から見ると恋人同士にしか見えない





『幸せだな…
零さんとアイスなんて贅沢…』


Aは満足そうだ



「可愛い贅沢だな」



降谷はAの髪を撫でながら
この小さな幸せを噛み締めていたのだった









(あれは…、A…とバーボン…だ と⁈ )




ジンは遠くに見えるベンチで
２人が仲良く笑い合っている姿を
見つけてしまった



この前のキスマークを思い出し
降谷に笑いかけるAを見ると
胸に弾丸を撃ち込まれたような衝撃と
息が止まりそうな程の痛みを感じた




「兄貴…、どうかしやしたか？」




隣にいるウォッカが
無意識のうちに胸を押さえているジンに
声をかけてきた




「あぁ…」





ジンはそれ以上何も言わない





実はこの公園で
この後とある会社との取引を控えており
人目のつかないところに車を停めて
取引相手を待っているのだ


まさかこんなところで
あんな光景を見るはめになるとは
思ってもみなかったジンの胸中は
どす黒いものが渦巻き始めていた





(この俺にここまで衝撃を与えた代償…
きっちり払ってもらおうか
バーボン…、A…)





そのときのジンの瞳は
今まで見たことがない程に冷たく
隣でその様子を見ていたウォッカは
その後話しかけることが出来なかったのである








＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

皆さまこんばんは！
作者の i です ^ ^


お待たせ致しました！
本日より再開を致します！


しっかり順序を考えつつの作業となりますので
これまでのように３話毎日更新は
難しくなってしまいそうですが
出来る限り毎日更新はするつもりです


また、本日は１話のみの更新です


今後ともよろしくお願いします！

366→←364

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す