【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

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電話を切ったあと
余程急いで来たのか
コナンはものの１０分程度で
Aの家にやって来た




「手紙見せて！」


来て一番にこれである


『これなんだけど…』


テーブルの上に置いていた手紙を
コナンに見せると目の色を変えて
手紙を受け取った



(俺のと同じ…！
やはりベルモットか…)



鋭い目つきで手紙を眺めている




『もしかして…
コナン君はこの手紙の送り主に
心当たりがあったりする？』



「えっ⁈ そんなのわからないよ！」



(A姉ちゃんをこれ以上
組織と関わらせる訳にはいかねぇ)



コナンはお得意の 子供らしく笑う で
その場を誤魔化したのだった



『この人…何でこの前のこと知ってるのかな』



Aは少し不安そうな顔を見せた



(確かに…、ジンがそんな話を
誰にでもするとは思えねぇし…

ジンとベルモットは意外に
深い関係なのか…？)



コナンもそこは疑問だった



あれこれと考えているコナンを
Aはそっと後ろから抱きしめた



『いつも心配してくれてありがとう

このことはちゃんと零さんにも
相談するし、大丈夫だよ

コナン君は小さなナイト様だね』




「A姉ちゃんのナイト様は
僕じゃないよ…」




フッと笑うとコナンはAの腕から
スルリと抜け出した





『零さんに怒られるかな…』



Aも釣られて笑うと



「そうだね…」



コナンはゆっくりと頷いたのだった









降谷は今日も警察庁で
バリバリと仕事をこなしていた


暫く組織の方の活動をしていたので
デスクにはこれまでにない程の
大量の書類が山積みになっていた


どうやったらここまで
積み上げられるのか見てみたいものである




「降谷さん、今度の首脳会議の資料です」



風見がこれまた分厚い資料を
降谷に手渡して来た



「悪い、そこに置いておいてくれ」




次から次へと
やることはどんどん増えていく




一旦目を休めようとパソコンから
目を離すと携帯が光っていた



連絡が2件…



「…！」


１件は画像付きでAからの連絡だった
勿論、内容は手紙のことである


もう１件は…



(コナン君…、助かるよ)



Aの手紙について
送り主はベルモットであることが書かれていた


(とりあえず…)



コナンには簡単にお礼の連絡を入れ
Aには明日の夜に会えるようにする旨を
知らせた



(さぁ、この山を片付けないとな…)



降谷は気合いを入れて、仕事を始めた

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