【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

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とりあえず園子と蘭を席に座らせ
話を聞くことになった


「昨日の夜におじ様から
連絡があって

確か、来週の金曜の夜６時に
米花プリンスホテルで
３人で結婚式の打ち合わせをするとかって
言ってたと思うけど…」


「うわー、ご結婚が決まったんですか？
おめでとうございます！」

蘭が嬉しそうに笑う



「いえ、そもそも僕たちは
まだその様な関係でもありませんし…」

安室が苦笑いすると



「まさか、プロポーズしてないの⁈ 」

園子がジロリと安室を見てくる


「はい、まだ結婚の話はしていません…」


安室はまだそもそも彼氏でもないし
もう３週間近く気まずくて
連絡を取っていないなどとは言えなかった



「A姉に式は大学卒業までは
待ってほしいって言われたみたいだけど
おじ様はどうにかして
早く結婚してほしいみたいね…」

園子は説明をしながらコーヒーを飲む


「安室さんこれを機に
プロポーズしてしまいましょうよ！」


いつの間にか横に立っていた梓が
安室にキラキラとした眼差しを向ける


「いいかもそれ！」

「安室さん、早くプロポーズしちゃいなよ！」


蘭と園子も梓に続く



「そんな急にプロポーズなんて…」


安室は困った顔を見せるが
３人は引く気配はない


「結婚式何着ていく？」

「Aさんドレス姿綺麗だろうな…」

「鈴木財閥の結婚式なんて
規模が大きそうね…！」


早速それぞれに思いを巡らせている



安室は他のお客さんから注文が
入ったことをいいことにその場を離れた



(みんな気が早すぎる…！)


注文を受けた料理を作りながら
安室は頭を悩ませた


(Aさんから今回の件について
連絡がないということは
Aさんも悩んでいるのか…)


いつもながら次郎吉に振り回されて
困った顔をしたAの姿が思い浮かぶ

あれからもうすぐ３週間が過ぎようとしている

ただの喧嘩ならまだよかった

だが、今回は2人だけではなく
赤井も絡んできているが故に
安室もなかなか素直になれない

しかも時間が経つにつれ
Aへの想いは膨らむばかりなのに
どんどん連絡はし辛くなってしまった


(変なプライドは捨てて
すぐにでも連絡すべきだったな…)


後悔してももう遅い


安室は手早く料理を作り上げ
お客さんの元へと運んだのだった

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