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ベルモットは頭を抱えた
まさかAと灰原が
2人で出かけるほどに親しいとは
夢にも思わなかったのだ
(A…、貴女はその子と一緒に
いるべきじゃないわ…)
そうは思うものの
2人を見ていると本物の姉妹のように
仲が良さげにじゃれ合っている
ジンの様子がおかしかったあの日から
Aのことをいつも以上に
気にかけていたので元気そうな姿を見て
ベルモットはひとまず安心した
(取り敢えずは大丈夫そうね…)
胸を撫で下ろし漸く開店した
店の中へと入っていったのだった
(何…⁈ この感じ…)
灰原は時折何処かから見張られているような
視線を感じ警戒をしていた
ただ、いつもと違うのは
身体を刺すような視線ではないことだ
『哀ちゃん…、大丈夫…?』
Aが心配そうにこちらを見ている
(彼女を巻き込む訳にはいかない…)
灰原はぎゅっと拳を握りしめ
フッと笑いかけた
「えぇ…、大丈夫よ
ミス フサエ に会えるかもしれないと思うと
ちょっと緊張てるみたいね…」
当たり障りのないことを言って誤魔化す
Aは目をパチクリとしたが
『大丈夫だよ、フサエさん
とても優しい人なの…』
そう言いながら握りしめていた
灰原の手を優しく包み込み混んで手を繋いだ
『ほら、開店したみたい…!
ちょっとでも緊張が和らぐように
手を繋いでおこうね!』
2人は手を繋いだままショップへと
足を踏み入れたのだった
人気のブランドの新作とあって
ショップの中は大繁盛
銀杏をモチーフにしたバッグが
飛ぶように売れている
「相変わらずの人気ね…」
『本当だね…』
普段、新作が欲しいときは
次郎吉の家にショップの方から
販売員が来ていたため
こんなに人が多いとは
Aは知らなかったのだ
「これは…、A様ではないですか⁈」
男性の声に顔を上げると
見知った顔の店員が立っていた
『…こんにちは』
Aが軽く会釈すると
「こちらへどうぞ…」
扉が開かれ、奥の部屋へと案内される
『わかりました』
Aは灰原の手を引いて
男性に着いて行く
そして、その様子を
ベルモットは静かに眺めていたのだった
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あい(プロフ) - あいうえおさん» コメありがとうございます!ご指摘頂きましたが、おっしゃる通り時間も経っておりますので、このままで行きます。すみません! (2019年4月27日 10時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの、降谷さんはいつもは「俺」と言っていますよ。安室さんのときは「僕」ですが、、直してほしいわけじゃないんですけど、大変だと思うので、、 (2019年4月27日 7時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» お久しぶりです!いつもご覧頂きありがとうございます^ ^ 漸く更新できました!ジンさんがだんだんと怖い人になってますね…!さぁどんなことが起こるのか…、明日のお話をお楽しみ… (2018年10月8日 23時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - お久しぶりです!更新楽しみに待ってました!この後2人がどうなるかとてもハラハラしてます!ジンはただでさえ今は情緒不安定なのにあんなの見ちゃったらこの間よりもっと恐ろしい事になってしまうんじゃ…明日の更新待ってます! (2018年10月8日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンはキスマークを見て何を思っているのでしょう…?ちょっと不安ですね…。どうなるのか、明日わかります!いつも応援ありがとうございます!頑張ります! (2018年9月24日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:i | 作成日時:2018年9月17日 15時