検索窓
今日:32 hit、昨日:31 hit、合計:184,960 hit

332 ページ12

『透さん…』


暫くするとAは振り返って
正面から安室の胸に収まった


(安心する…)


会えなかった期間は
たった一カ月だったのに
もっと長いこと会えなかったように思う



いつの間にか涙は渇き
次第に心は晴れやかになってくる



ただお互いの存在を確かめ合うように
2人は抱き合ったままで目を閉じていた




『透さん…、もう私の前から
何も言わずにいなくなるのは
やめて下さい…

この一カ月間
凄く長かったです
長くて寂しかった


でも…


また私に会いに来てくれて
ありがとうございます!』



安室がAに目を向けると
Aが飛び切りの笑顔を見せた



(この顔がずっと恋しかったんだ…)



安室はAを抱きしめる腕に
力を入れて言った



「例えどんな事があっても
Aさんを一人にしないと

そして必ず貴女の元へ帰ると…

約束させて下さい!」



(もう貴女を悲しませない…)




『約束ですよ…?』






Aは安室の胸に擦り寄った



謝りたいことも
話したいことも
いっぱい、いっぱいあって…

次にもし会えたら
何を話そうかとずっと考えていたのに
いざ会ってみると
なかなか思っていたように話は出来ない




(でも…もういいや…)




Aは笑顔で安室を見上げて




『私、透さんのことが大好きです…』




その一言に伝えたい想いを全て込めて
Aは安室の唇へとキスをした









(…!!)




夢かと思った



安室はAが自分から
キスをしてきたことに驚きを隠せずにいた



ただ唇が少し触れるだけの
可愛らしいキス

それでも安室は今までのどんなキスよりも
一番良かったと思えた




「もっと…、もっとして下さい…」



これは素直な気持ちだった




Aもそんな事を言われるとは
思ってもいなかったので
一瞬目を大きく見開いたが



『はい…』




少し頬を赤らめ、小さな声で返事をして
安室の肩に手をかけると
さっきと同じような優しいキスをしたが…






(…⁈ )



いきなり安室に後頭部を抑えられ
そのまま動けなくなる


あまりの恥ずかしさに
Aは身体全身が強張ったが
それに気づいた安室が
優しく髪を撫でてくれるので
自然と力は抜けて
ひと時の幸せを感じ合ったのだった

333→←331



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
336人がお気に入り
設定タグ:降谷零 , 安室透 , コナン   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あい(プロフ) - あいうえおさん» コメありがとうございます!ご指摘頂きましたが、おっしゃる通り時間も経っておりますので、このままで行きます。すみません! (2019年4月27日 10時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの、降谷さんはいつもは「俺」と言っていますよ。安室さんのときは「僕」ですが、、直してほしいわけじゃないんですけど、大変だと思うので、、 (2019年4月27日 7時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» お久しぶりです!いつもご覧頂きありがとうございます^ ^ 漸く更新できました!ジンさんがだんだんと怖い人になってますね…!さぁどんなことが起こるのか…、明日のお話をお楽しみ… (2018年10月8日 23時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - お久しぶりです!更新楽しみに待ってました!この後2人がどうなるかとてもハラハラしてます!ジンはただでさえ今は情緒不安定なのにあんなの見ちゃったらこの間よりもっと恐ろしい事になってしまうんじゃ…明日の更新待ってます! (2018年10月8日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンはキスマークを見て何を思っているのでしょう…?ちょっと不安ですね…。どうなるのか、明日わかります!いつも応援ありがとうございます!頑張ります! (2018年9月24日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:i | 作成日時:2018年9月17日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。