【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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今週の土日は父が帰国して
来週はお披露目会…


『結構スケジュール詰まってるな…』


カレンダーを見ながら
ぶつぶつとぼやく



先程、テレビをつけると
早速、次郎吉がテレビに映り
怪盗キッドに挑戦状を送りつけたと
ニュースになっていた

しかも姪へのプレゼントということも
公表してしまったために
Aの顔写真まで
全国放送されてしまった…


(あんまり目立ちたくないんだけど…)


明日から、学校へ行くのが
ちょっと嫌になりそうだ




そして…


Aは今、スマホを片手に
安室への電話を躊躇っていた

ただ電話するだけなら良かったのだが
そうじゃない

来週の土曜のことも
言わなければならないのだ


(明らかに迷惑かけるよね…)


また溜息が出る



♫…♫…♫……


ついビクっとしながらも
携帯の表示を見ると…


(鈴木園子…)


何だか電話の内容が
聞く前からわかる気がする…



『もしも…「A姉⁈」はい…』


「おじ様から連絡来たでしょ？
当日私も参加するから！

兎に角オシャレしないと
いけないから
金曜日はうちで衣装合わせね！」


『えっ⁈ お披露目会とは言われたけど
そこまでしないとダメ？』


自宅にある適当な服で参加する
つもりでいたのだ


「キッド様は変装の名人だから
世界に１着しかないドレスを
着るのよん！

前にもその作戦をして
色々あったんだけど
今回は大丈夫だからー！」


(色々あった…？)


Aはキッドが園子に変装したことなど
全く知らない


「それに、おじ様が
A姉に似合うドレス
仕立てているって言ってたわよ！」


『えっ⁈ 聞いてないけど…』


「まぁ、とりあえず
金曜日は空けといてねー！」



ツー、ツー、ツー…



(何か一方的に話が進んで行く…！)


次郎吉といい、園子といい
Aに拒否権を与えてくれはしなかった


『はぁ…』


自分でも何回目の溜息かわからない


テレビで放送もしてしまったし
逃げ場はないことは
Aも充分にわかっていたのだった

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